11月4日(月祝)、三連休の最終日に

「松之山やってみる会議」の一環として、

5地区協議会代表の方々15名(事務局含む)と、

県内の地域づくり先進地である

村上市高根集落にて視察研修をしてきました。

 

降ったりやんだりの雨の日でしたが、

なぜかまち歩きの時間帯は雨に降られることなく、

久しぶりに広い空の下を満喫できた視察となりました。

朝6時半に出発し、途中二回ほど休憩をとりながら、

10時前に高根集落に到着しました。

 

参加いただいた各地区協議会代表のみなさまからは

「移動時間が長くて話をゆっくり聞けなかったのが残念!」

「食堂IRORIが良かった。お客さんが多くて驚いた。」

「こんな取り組みなら松之山でもできそう!」

など、参加して良かった!学びがあった!という

ご意見やご感想をいただきました。

 

これからの「地区ごとの話合い」の

機運を高めることができたように感じられて嬉しいです(^^)

 

以下、

高根集落視察研修のご報告です。

 

 

高根集落は村上市中心街から車で40分の所で

高根川最上流部の集落です。

世帯数は159戸、人口は550人、高齢化率は39%。

9,850haの広大な共有林と約100町歩の棚田があり、

林業と農業が盛んな地域となっています。

今もUターンが多く若者が活躍している高根集落ですが、

人口減少や高齢化による地域課題は目の前にあり

地域課題にどう取り組んでいくのかという視点での地域づくりを

20年以上も前から取り組まれています。

 

 

高根集落の取組み紹介をしていただいた会場は

助成金を活用して集落で建てた高根集落の区民会館。

とてもとても立派な建物でした。

この建物には地域の自治組織で雇用している事務局員さんが

2名ほど常駐されているそうです。

高根集落では

住民からの区費のほか

国や市、地域内の林業関係団体や農協などからの

交付金や助成金などを活用した、

集落で区民会館を立てたり

事務局員さんを雇用したりする体制があるのです。

 

高根集落の取組み紹介はお二人の方からしていただきました。

 

はじめに、高根集落や「高根フロンティアクラブ」の取組みについて

フロンティアクラブ4代目会長である鈴木信之さんから紹介していただきました。

 

高根集落では平成8年に「高根フロンティアクラブ」を

当時の団塊の世代のみなさんが中心となって設立をされたそうです。

集落の勉強会や地域外の視察などを行って生まれた最初の活動は

天蓋高原のひまわり畑の開墾で、

その後は

集落内の廃校を活用した

「食堂IRORI」の運営や地域農産物を利用した特産品の開発、

活性化センターの「高根区民会館」での

各種体験教室や研修会の開催などに

取組んでこられました。

地域外の企業やNPO法人との協働の取組みも盛んで

人の交流や地域資源やお金の循環がうまくされているのが印象的でした。

 

こういった取り組みを20年以上も前から、

行政主導ではなく

地域住民自らが生み出し取り組んできたということが

すごいなぁ!と感じました。

 

「一般社団法人 高根コミュニティラボ わぁら」の取組みについては

大学時代の交流が縁で高根にIターンされた増川葉月さんから紹介していただきました。

地域活動に取り組みたいけど

自分の親以上の世代が取り組んでいるフロンティアクラブの活動には入りにくい。

そんな若い世代が地域課題と向き合い解決するために

おもしろく楽しく取り組めるような仕組みとして

わぁらは設立されたそうです。

無理に世代ギャップを埋めようとしないで

世代別に団体を作ってしまおうというところがスゴイ!と感じました。

 

わぁらでは

「今住んでいる住人がここに住んでいて良かったという地域づくり」を

目指した取り組みをしていて、

地域内のゲストハウスやシェアハウスの運営、イベント開催を任され、

世代ごとや地域内外の交流などを生み出しています。

その取組みの先には、

IターンやUターン、関係人口の増加を目指しているそうです。

 

 

昼食は廃校を活用した「食堂IRORI」さんでいただきました。

メニューのお値段はどれも1300円!と強気なお値段にも関わらず、

お客様がたくさんで、行列ができる人気ぶりでした。

食堂では極力地域内で生産された農産物を利用していて、

地域資源とお金が地域内でまわる仕組みづくりにも貢献されています。

 

 

帰路の途中で町屋の取組みで有名な村上市街地を

散策してきました。

 

実はこの町屋の取組み、

たった一人の地域住民の想いから

はじまりました。

 

地域づくりの取組みを

やってみるか

やらないかで

未来は違ってくるということを

肌で感じていただきたいということを

山賀さんから解説いただいての

散策をしていただきました。

 

さて、地域の未来は誰が創るのでしょうか?

 

「松之山やってみる会議」では、

地域課題はなんなのか

地域づくりの主体は誰なのか

そんなことを大切に進めていきたいと考えています。

 

描きたい地域づくりの未来がある方、

中学生以上の住民の方ならどなたでも参加できます。

意見を出しやすいワークショップ形式ですから

お気軽に参加してくださいね♪

 

最後になりましたが、

素晴らしい地域づくりの視察研修を

コーディネートしてくださった山賀さん(NPO法人まちづくり学校理事)、

細やかなご対応いただいた高根集落のみなさま

ありがとうございました(^^)

 

 

 

 

 

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