Archive for 11月, 2012

えびす講

火曜日, 11月 20th, 2012

今日11/20は、松之山で「えべすっこ」や「えべすこー」と呼ばれる恵比寿講の日です。
恵比寿・大黒天を祀る行事で、豊作を祈願する行事でもあります。

以前から、えびす講の時の美味しそうな噂を聞いていたので、いつか体験&食べてみたいなぁと思っていたところ、
松口と天水越の方のご好意で、数日前に一足早いえびす講の取材(という名目の食事会!?)をさせていただきました。

じゃん!
これがえびす講の時のごちそうです。地域や各家庭で中に入る食材は違うものの、
野沢菜、焼き豆腐、八つ頭は、欠くことのできない食材のようです。
野沢菜はワラで結んで煮込まれています。また昔は、えびす講の時だけは大きな豆腐を食べることができたといい、特別な日でもあったそうです。
お味の方は、味がしっかりとしみた、とてもやさしい味でした。


皆さんとワイワイやりながら、一足早いえびす講を体験させていただきました。
食事でいただいたり、その後はお茶飲みの際に各家々でふるまったそうです。
農作業もえびす講のあたりで一つの区切りとなり、家族・ご近所と一年の労をねぎらったり、豊作を祈願する意味合いもあるそうです。
また、えびす講が来れば、もういつ雪が降ってもおかしくない頃、という話も伺いました。
この行事が、仕事的にも気候的にも季節が変わる一区切りのイベントなんですね。
このような雪里に伝わる伝統行事は、人々が助けあい生きていく中で、とても大切な役割もあったんだなぁと感じました。

大変貴重な席をもうけていただいてありがとうございました&ごちそうさまでした!
松之山の味と昔話にふれながら、夜はふけていきました。

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撮影日:2012年11月20日

ボイ切り

金曜日, 11月 16th, 2012

先日、木工体験で使う木を確保するために、キョロロの森で「ボイ切り」を行いました。
「ボイ」とはまだ細い樹木の若木のことです。
昔はこの地方の里山でも定期的にこのボイ切りが行われ、以前は人の手が定期的に山に入ってきました。
今では野菜を作る際の「しば」として使う以外は、燃料確保としてボイ切りを行っている方はほぼ皆無ではないでしょうか。

まとめたボイはひとまとめにして運ぶわけですが、縄で束ねるのではなく、ボイそのものを使って束ねる方法を見せてもらいました。
使っているのはリョウブの若木です。くるくるくるっと回し、あっという間に頑丈な結び目になりました。
樹木の特性を利用した、里山ならではの知恵ですね!

オオバクロモジやタムシバの若木も切ったので、周囲にはとても良い香りが漂っていました。
これらのボイは1年ほど乾燥させてから、木工体験用にお目見えします。

昔は、こんな風に定期的に人の手が入りながら山は維持されてきたんですね。
雪里での自然との関わりや知恵に触れた、秋の雨の日でした。

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撮影日:2012年11月14日

美人林で撮影会

木曜日, 11月 15th, 2012

ご報告がおそくなってしまいましたが、先日の日曜日にイベント美人林撮影会を開催しました。
講師は、キョロロスタッフでもあり松之山の写真家の第一人者佐藤一善さんです。
参加者のみなさんは千葉県や茨城県といった関東の方々で、美人林や一善さんのファンが全国区ということがうかがい知れます。

美人林を撮影する際の構図の作り方、色の出し方などなど、みなさん熱心に質問しながら、一緒にファインダーをのぞいたり、撮った写真を見せ合ったりされていました。
私もサポート役としてちゃっかり参加して、勉強してきました。

この日は風があり池に浮かぶ落ち葉が面白い、ということでため池周辺で時間をとり撮影しました。
落ち葉が浮かぶ軌跡が、なんとも不思議な感じに写りました。

いろいろなアドバイスを受けながら、皆さん思い思いの切り口で撮影されていました。
大変有意義な2時間でした。

紅葉もちょうどきれいな時期で、美人林は観光客の皆さんで大変賑わっております。
第2回目は11/18(日)です。まだ参加を申し込まれていない方がいらっしゃいましたら、この機会にぜひご参加ください。

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撮影日:2012年11月10日