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若木迎え・どんど焼き・花餅かざり(2020年)

木曜日, 1月 9th, 2020

1月5日(日)に小正月の伝統行事イベント「若木迎え・どんど焼き・花餅かざり」を開催しました。遠くは大阪から毎年ご参加いただいている方々を含め、今年も多くの参加者の皆さんと新年のイベントを開催することができました。

まずは「若木迎え」をキョロロの森で行いました。若木迎えは約40~50年ほど前まで松之山の各集落で行われてきましたが、薪を燃料として使わなくなった現在では行われなくなり、一度途絶えてしまった伝統行事です。
今年は積雪が少なく、先頭を歩く数名のみスノーシューを装着し、続く皆さんはスノーシューを履かずに会場となるキョロロの森へと向かいました。前夜に新雪が20cmほど積もり、白く雪化粧した森を歩くことができました。

その年の恵方(今年は西南西やや西)に向かい祭壇を作り、旧年の感謝と新年の恵みを祈念しました。皆様に幸せが訪れますように!

その後、参加者の方に協力いただきながら、周辺の若木、枝を伐りました。
若木迎えは「木伐り正月」とも呼ばれ、1/11~14の間に行われることが多かったそうです。

若木迎えで切ってきた木を囲炉裏で燃やして煙を浴びると若返る、体が丈夫になるという言い習わしがありますが、キョロロでは伐ってきた木を、藁でつくった賽の神に刺し入れ、いっしょに燃やします。

ほら貝を鳴らし「ボーーーーー!」という合図と共に、さていよいよサイノカミに点火です!

年男年女のみなさんや子どもたち中心に点火していただき、豪快に燃え上がるサイノカミです。カラムシの茎でつくった「トボシ」を使って、火を分け点火します。


会場では、地域の方からご用意いただいた身欠きニシンを炙り戴き、健康を祈りました。火で炙ったニシンはほんのり香ばしく、毎年大人気です!

その後館内に移動し、花餅かざりを作りました。
今年は5色の花餅を用意しました。雪に覆われ花のないこの時期に行われてきた小正月の伝統行事です。

まずは参加者全員でダンゴの木(ミズキ)の枝先に、花餅や飾りの煎餅を飾っていきます。
その後、お持ち帰り用の花餅飾りをご家族ごとに作りました。




立派な花餅飾りが完成しました!

このイベントを毎年楽しみにされている皆様も多く、今年もたくさんの皆様からご参加いただきながら、無事に小正月の伝統行事体験イベントを開催することができました。ご参加いただいたみなさまありがとうございました。良い年になりますように。