Archive for 6月, 2021

湧き上がるカエルの声。初企画!夜の里山探検

月曜日, 6月 21st, 2021

6/19(土)に初企画の「夜の里山探検」を開催しました。キョロロの定番イベント「里山の生き物探検」の夜バージョンで、昼間とは違った里山の生き物たちの様子を観察するイベントです。

ため池からは湧き上がるかのようにモリアオガエルの鳴き声が聞こえてきます。
池に張り出した枝を注意深く見てみるとモリアオガエルが!
池の中を見てみてみると、アカハライモリや卵を背負ったオオコオイムシなども観察できました。


枝先も注意深く観察すると、複数のクモやキボシアシナガバチの巣やクスサン、マイマイガの幼虫などを見つけました。
夜だけ巣を張るクモ、夜に休む/活発になる昆虫など、いろいろな発見を楽しみました。

ため池のふちにはツチガエル、トノサマガエルをたくさん観察できました。
しかも夜は近づいても逃げず、指先で触ることもできました。


おばけでないかなぁ、ちょっと暗闇こわいなぁなど、夜ならではの独特の雰囲気の中ハラハラ・ドキドキしながらいろいろな自然観察を楽しみました。
最後に懐中電灯の光を消してみると、真っ暗になるかと思いきや、月の明るさでぼんやりと周りが見えるくらいの暗さ。
だんだんと目が慣れると隣の人の顔も認識できるくらいでした。

帰路につく頃、ゲンジボタルとヘイケボタルそれぞれ1匹づつを観察することができました。
小雨が一時期ぱらつきましたが、夜ならではの里山の自然を堪能しました。

新潟日報みらい大学2021「魅力いっぱい 新潟の昆虫」

木曜日, 6月 17th, 2021

2021年6月26日(土)に当館加藤研究員が「みらい大学2021第2回公開講座『魅力いっぱい 新潟の昆虫』」に登壇します。同時開催「新潟の昆虫標本展示」にもキョロロが展示協力します。
基調講演はトリカヘチャタテの研究でイグノーベル賞受賞の北海道大学・吉澤和徳さん(新潟県小千谷市出身)です。

<日時>2021年6月26日(土)13:30~15:30(予定)(開場13:00)
<内容>
基調講演「(イグ)ノーベル賞昆虫学者への道」
 吉澤和徳(よしざわ・かずのり)
 北海道大学大学院農学研究院昆虫体系学教室 准教授(小千谷市出身)
トークセッション「魅力いっぱい 新潟の昆虫」
 吉澤和徳
 加藤大智(十日町市立里山科学館越後松之山「森の学校」キョロロ 研究員)
 鈴木誠治(昆虫はかせネットワーク 代表)
 中野潔(越佐昆虫同好会 会長)
 コーディネーター 新潟日報社長岡支社報道部キャップ 桑原大輔
<会場>
新潟日報メディアシップ 2階日報ホール(新潟市中央区万代3-1-1)※zoomでのライブ配信もあります。
会場定員 100人(予約制)
配信定員 400人(先着順)
https://www2.niigata-nippo.co.jp/mirai/lecture/65.php

【同時開催】「新潟の昆虫標本展示」
身近な環境にはどんな虫たちが住んでいるの?みなと広場で見てみよう!新潟県内で採取された昆虫を中心に、展示します。
<会場>メディアシップ1階みなと広場
<期間>6月21日(月)~26日(土) 9:00~17:00(予定) ※21日は設営のため13時から開場
<展示協力> 十日町市立里山科学館 越後松之山「森の学校」キョロロ
詳しくは新潟日報さんのwebページをご覧ください。


生き物いっぱいの田んぼの田植え

水曜日, 6月 16th, 2021

6/6(日)にメダカやカエルが泳ぐ生きものいっぱいの田んぼで田植え体験を行いました。
村山前館長から植え方のコツをレクチャーいただきながら、大きさの異なる2枚のキョロロの田んぼで早速田植えスタートです。

地域の皆さん手際よくサクサクと植えていきます。
植える姿、植えた苗ともに美しい!

子どもたちも泥だらけになりながら頑張ってくれました!

今回使用した苗は昔ながらの保温折衷苗代で育成した苗を一束一束苗とりし用意しました。
田に作った畝の上に燻炭のを敷き、籾をまき、シートで覆い育成してきた無農薬の苗です。

キョロロの田んぼでは、昨年から「里山の生き物サポーターズ」で『江』をつくり水生生物も暮らしやすい田んぼの環境整備を進めています。
足元にメダカやオタマジャクシが泳ぎ、あぜにはカエルの卵を見ながら、生き物の気配を感じながらの田植えとなりました。

田植えが終わったキョロロの田んぼは、無農薬のためヒエなどの草が伸びてきます。
7/4(日)午前中には手作業での田の草とりイベントが予定されています。
また田んぼ周辺ではイネと一緒にいろいろな生き物が育っていきます。
ぜひイネの生育状況と共に生き物たちのにぎわいも観察していきたいですね。