Archive for 4月, 2022

【ビオトープづくり】里山の生き物サポーターズ①

月曜日, 4月 25th, 2022

今年初回となる「里山の生き物サポーターズ」を4/23(土)に開催しました。
「里山の生き物サポーターズ」は里山管理活動と連動した市民参加型生物多様性保全活動です。里山の田んぼ、ため池、森、草地をフィールドにした里山管理活動を通して、みんなで楽しく生き物が暮らしやすい環境の創出や維持を目指しています!

4月はキョロロの裏手にある田んぼ跡を掘り「ビオトープづくり」を行いました。
小雨がパラついたり、うすい霧が発生するちょっと肌寒い中でしたが、友の会会員の皆さんを中心にスコップで田んぼ跡を掘り水路や水たまりを作っていきます。
大きなススキの株を除去するのはなかなかの力仕事になりました。子どもたちも最後まで頑張ってくれました!

【Before】ススキやヨシが茂る田んぼ跡地です。

【After】水が滞留しながら水路をゆるやかなに流れる環境を作りました。
流水環境、止水的環境、浅い・深い、木々が生える斜面に接するなど、様々な水辺環境が生まれました。

「カエル」「アカハライモリ」「トンボ」が集まってくるといいな、と参加した子どもたち。
開放水面が生まれ、今日はさっそくアメンボがやってきていました。
これからどんな生き物たちが集まってくるのか楽しみです。
キョロロに来たときは、ぜひビオトープをのぞいてみてください!

<里山の生き物サポーターズ>
キョロロでは里山管理活動と連動した市民参加型の生物多様性保全活動「里山の生き物サポーターズ」を実施しています。木を伐る、草を刈る、水環境を管理するといった伝統的な里山管理が、多くの生物の生息環境の創出や維持につながることに注目し、「里山の生物多様性の保全」という目標を共有し、自然のめぐみも楽しみながら里山管理活動を参加者の皆さんと実践するものです。
近年、国連が掲げる「SDGs(持続可能な開発目標)」の達成に向けて、私たちの生存の基本である衣食住を担う「生態系サービス(生態系からの恵み)」の持続可能性が、重要なテーマとして認識されています。人間活動の影響を受けて持続的に維持されてきた里山は、持続可能な社会形成に向けた環境-人間のつながりを考える上で、実践的な学びや行動の舞台として適した場所の一つだと私たちは考えます。「里山の生き物サポーターズ」は、里山の生物多様性の保全を目的に誰もが参加できるボランティア参加型のイベントです。里山に関わる一人一人の行動が、里山の持続的な暮らしと生物多様性のつながりの実感に結び付き、里山の生物多様性の保全やその達成に向けた教育資源となることを期待しています。

残雪とブナの新緑の季節到来

日曜日, 4月 24th, 2022

残雪の中で芽吹いたブナの柔らかい緑が輝く季節が到来しました。
今年は残雪が多く「根開け」もはっきり。

残雪と新緑をセットで楽しむことができる春です。
雪面にはブナの芽を覆っていた芽鱗(がりん)やブナの雄花がたくさん落下しています。



野鳥のさえずりも賑やかになってきました!
美人林駐車場は除雪されております。硬く締まった雪の上を歩きながら散策をお楽しみください。

【なぜ生き物は似ている?違う?】-探求型自然体験「キョロロ生物部」①-

日曜日, 4月 24th, 2022

\生き物の似ているところ・違うところ探し/
今年度も里山の自然を探求する「キョロロ生物部」が始動しました!4月のテーマは「生物の似ているところ、違うところ探し」。水生生物を観察して、生き物の形や動きにどんな違いや同じところがあるかを予想して調べました。

STEP1の予想では、水生生物の形や動きには、どんな「似ているところ」「違うところ」があるのかを予想しました。
その後実際にため池で水生生物を採集します。
残雪が周囲に残り水温も冷たかったですが、コオイムシやミズカマキリ、複数のヤゴなど、様々な水生生物を採集することができました。

採集した水生生物を室内で観察します。
2種類の生物を選んでそれぞれ似ているところ、違うところを探していきます。
顕微鏡を使い爪の先や体の形など、細かいところも丁寧に観察しました。

最後の考察では自分なりの考えで、なぜ?に答えてみることに挑戦です。
Q.生き物にはなぜ「似ているところ」「違うところ」があると思いますか?
Q.「似ているところ」「違うところ」があると、生き物同士にどんな影響があると思いますか?
この二つの問いに、自分の観察結果を照らし合わせながら、考えてみます。

子どもたちは自分なりの答えをいろいろ発表してくれました。
キョロロ生物では、予想→調べる→考察するという科学的な思考を毎回体験し、自分なりの考えでなぜ?に答えてみることに挑戦していきます。結論はみんな違ってみんな良し◎です。

来月は5月22日(日)の開催です。次回も楽しく自然を探求しよう!

\調べるって、楽しい!/
「キョロロ生物部」は里山の生き物をテーマに、予想→調べる→考察するという科学的な思考を毎回体験し、楽しく里山の生き物を調べます。科学の考え方を楽しく学ぶ体験を通じて、子どもたちの「探究する力」の育成を目指すイベントです。結論はみんな違ってみんな良し◎です。今年度は4月からスタートし、「観察する」「数える」「比べる」などをテーマに、自分たちの手で里山の生き物を調べ、探求します。生き物が好き、調べることが好き、地域の自然をもっと知りたい子どもたちのご参加をお待ちしています。