Archive for 5月, 2025

【野鳥撮影時の禁止事項】野鳥観察に関するルール・マナー順守をお願いします。(2025.5.14)

木曜日, 5月 15th, 2025

春から夏にかけては、バードウォッチングを楽しまれる方が多く訪れる季節です。定例探鳥会では、夏鳥の飛来が確認され、野鳥たちにとって大切な繁殖の時期を迎えています。
しかし昨年度、松之山地域内では、一部のカメラマンによる営巣地への過度な接近・干渉により、アカショウビンが営巣を放棄するという非常に残念な事例が発生しました。また、交通の妨げとなる路上駐車や私有地・農地への無断立ち入りなどにより、地域住民の方々にご迷惑をおかけするケースも多々報告されています。
バードウォッチングを楽しまれる皆様には、野鳥観察のルール・マナーを順守し、野鳥の営巣に負担をかけない、また住民へご迷惑とならないようご理解とご協力をお願いいたします。

■□■「キョロロの森」における野鳥撮影について■□■
◎ 入山について
・開館時間(9:00〜17:00)内のみご利用可能です。
・休館日および時間外の一般ご利用者の立ち入りはできません。
・入館券の購入および入山手続き(入山プレートの携帯)が必須です。

◎ 野鳥撮影に関する禁止事項
・無断入山の禁止
・撮影時の三脚の使用禁止(一脚などカメラ固定器具も含む)
・特定地点での居座り禁止(椅子の使用も含む)
・野鳥への過度な接近禁止

◎ 安全管理について
「キョロロの森」周辺では、ツキノワグマやイノシシの出没、糞などの痕跡が確認されています。安全確保のためにも、必ず入山手続きの上、利用時間を守って行動してください。

◆希少な野鳥の繁殖場所や撮影可能な場所に関するお問い合わせについて
この時期、アカショウビンなど希少な野鳥の繁殖場所や撮影に適した場所についてのお問い合わせが多く寄せられます。しかしながら、野鳥の保護および営巣環境の維持、また地域住民の皆さまへの配慮の観点から、繁殖場所・撮影スポット等に関する詳細情報にはお答えしておりません。
こうした情報の拡散は、営巣放棄や生息環境の破壊、地域への迷惑行為につながる恐れがあります。そのため、営巣状況に関する情報を、個人間やSNS等で共有・拡散することはご遠慮ください。皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げます。

昨年度は、時間外の無断入山や撮影マナー違反が多発し、営巣地への干渉、教育活動・フィールド管理への支障といった問題が発生いたしました。野鳥の営巣地保護および教育利用・フィールド管理活動実施のため、ルール・マナーを厳守した野鳥観察にご理解とご協力を改めてお願いします。ルールが守られない場合は、関係機関への通報や野鳥撮影の一切の禁止を検討します。

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野鳥観察に関するマナーについて、以下のサイト等でわかりやすく・詳しく掲載されています。
公益財団法人日本野鳥の会 野鳥観察・撮影の初心者の方に向けた、マナーのガイドライン
https://www.wbsj.org/activity/spread-and-education/bbw/manner-guideline/
公益財団法人日本野鳥の会 野鳥観察マナーについて
https://www.wbsj.org/activity/spread-and-education/bbw/manner-picture/
▶日本野鳥の会大阪支部 野鳥の撮影を考える・撮影時のマナーについて
https://wbsjosaka.com/bird/conservation/manners-2/
▶千葉県野鳥の会の考える野鳥撮影のルール
http://cbwildbird.html.xdomain.jp/satuei2.html
▶Canon 野鳥観察のマナー

https://global.canon/ja/environment/bird-branch/how-to-photograph-birds/manners/index.html
※「野鳥観察 マナー」でインターネット検索すると多くの情報があります。ご参考にしてください。

『里山の生き物サポーターズ2025』第2回「よど掘り」

水曜日, 5月 14th, 2025

『里山の生き物サポーターズ』は、キョロロの森(生物多様性保全上重要な里地里山[環境省])を舞台に、参加者の皆さんと協働で里山環境を整備し、その保全を目指す体験イベントです。今年もこの森を舞台に、多様な生き物が暮らし、子どもたちの自然との出会いや発見があふれる学びの場となるような里山環境を、皆さんと一緒に育んでいきたいと考えています。

 

<第2回(2025年)のご案内>
【日 時】5月25日(日)10:00~12:00
【内 容】よど掘り(カブトムシ幼虫の掘り出し作業)
【定 員】20名
キョロロは毎夏、生きたカブトムシを展示する『カブトムシルーム』を館内に設置しています。展示するカブトムシを育て、成虫を羽化させていますが、今回はそのカブトムシの幼虫(=よど)の掘り出し作業を行います。なお、幼虫のプレゼントは行っておりませんので、予めご了承ください。


▲ カブトムシの幼虫、松之山では「よど」と呼んでいます

 

\『里山の生き物サポーターズ』とは?/

キョロロ周辺の里山環境を保全する活動です。キョロロでは周辺の森を「フィールドミュージアム」として位置づけ、子ども達の自然体験や環境教育、研究フィールドなどといった、教育資源として活用していますがアメリカザリガニの侵入ホテイアオイの遺棄といった外来種問題、希少な野鳥撮影を目的とした過剰なツーリズムといった問題が増えてきています。今後もキョロロが自然教育や体験を提供していくために、皆さんからキョロロを応援していただき、一緒にキョロロとその周辺の里山をまもっていきたいと思います。

 

今年度(2025年度)の予定 

●今年度の里山の生き物サポーターズについて → 詳細はコチラ
●第1回 山開き点検&ボイ伐り・ツル伐り(2025年4月26日開催) → 開催時の様子はコチラ
●第2回 よど掘り(2025年5月25日開催予定) 
●第3回 ジュンサイの間引き(2025年6月28日開催予定) 
●第4回 ヒシの間引き(2025年9月20日開催予定) 
●第5回 ため池のかいぼり(2025年10月25日開催予定) 
●第6回 落ち葉かき(2025年11月22日開催予定) 

※ 開催日時や内容は、気候やその他イベントとの兼ね合いなどによって、変更となる場合があります。

定例探鳥会(4月)の報告とこども探鳥会(5月)のご案内

水曜日, 5月 7th, 2025

4月の定例探鳥会の報告

日時:令和7年4月26日(土)午前5時から8時
天気:晴れ、開始時の気温2℃
参加者:22名

金星と月齢26の細い月が東の空に見える冷えた朝、集合場所の「森の学校」キョロロの駐車場にウグイスの声が響いています。ホオジロも負けじとソングポストで囀っています。緑が増したブナ林から美しいキビタキの声が歓迎しているかのようでした。残雪を進む中、ヒーと低い口笛のようなトラツグミの声が聞こえてきました。春、山菜採りなど山に入ると、毎年聞くわびしい声です。時折、カルガモやオシドリが頭上を飛びます。突然、スギ林を飛び交うペアと思われる2羽のキバシリを発見しました。せわしなく木の幹を下から上に昇っては隣の木に飛び移りました。2羽を同時に見ることは初めてです。鳥合わせ中に参加者の真上をオオタカがけたたましく鳴きながら飛びました。声からオオタカだと判断しましたが、後で会員が撮影した画像でオオタカであることを確認できました。冬鳥と夏鳥が見られ、36種類も確認できたお天気の良い春の充実した探鳥会でした。

確認した野鳥(36種):オシドリ、マガモ、カルガモ、キジバト、アオサギ、オオタカ、サシバ、カワセミ、コゲラ、オオアカゲラ、アオゲラ、サンショウクイ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ゴジュウカラ、キバシリ、トラツグミ、キビタキ、ニュウナイスズメ、スズメ、キセキレイ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ、カシラダカ、ノジコ、アオジ

 

探鳥会の様子と当日撮影された野鳥


▲定例探鳥会開会式


▲雪上を歩く探鳥会の様子


▲マガモのペア


▲頭上を飛ぶカルガモ

 
▲鳥合わせ中に頭上を飛んだオオタカ


▲コゲラ


▲シジュウカラ


▲キバシリ


▲アオジ

 

5月のこども探鳥会のご案内

第2回「こども探鳥会」をまつのやま学園周辺を会場に開催します。主に地域の小中学生が対象ですが、他地域からでも参加できます。小学3年生以下は保護者同伴でご参加ください。

【日 時】令和7年5月10日(土)午前8時から9時30分まで
【集 合】まつのやま学園駐車場(雨天の場合は、まつのやま学園のピロティ)
【その他】探鳥会後、鳥合わせをして解散します。

 

最近撮影された野鳥


▲カワガラス


▲カワガラス