9月の定例探鳥会の報告
2025年9月27日(土)5:30-8:30 天気曇り時々晴、開始時の気温17℃、参加者数11人
朝の気温は17℃とひんやりとした肌寒い朝、丁度日の出の時刻の出発でしたが、まだ暗さがありました。スタート直後から、定番のハシボソガラス、ハシブトガラス、キジバト、カケス、ヒヨドリなどの声が聞こえています。
コゲラ、イカルの声を聞きながら進むと、木の梢でフライングキャッチをする小鳥を見つけました。胸に縦班がはっきりと見えるエゾビタキでした。このエゾビタキは、夏季にシベリヤ南部、サハリン、カムチャツカ半島などの南部等で繁殖し、冬季はフィリピン、セレベス島、ニューギニア島へ南下して越冬する旅鳥です。この松之山地域では、春と秋の渡りの時期に旅鳥として立ち寄ります。梢を飛び立ち、餌を捕まえると元の梢に戻ってきます。蚊などの小さな虫を捕まえているのかと思ったら、写真のようにトンボも捕まえていました。
夏鳥のサシバや、渡りをするヒヨドリの大群が南に向かって飛ぶ姿を見たり、モズの高なきを聞いたりしながら進むと、突然、キャラ、キャラという独特の声が後方から聞こえました。もしかしてヤマセミかと振り返ると案の定ヤマセミが目の前を飛んで行きました。一同大感激でした。5日前の9月22日に電線に飛んできたヤマセミを複数人で観察したばかりでしたので、棲息しているらしいことに安堵しました。
季節の変わり目です。これからの観察に大いに期待ができた探鳥会となりました。
確認種 20種 キジバト、アオサギ、サシバ、ヤマセミ、アオゲラ、コゲラ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、エゾビタキ、スズメ、キセキレイ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ
当日の様子

キジバト

ハシブトガラス

人家の庭のヒマワリに飛来したヤマガラ

ヒマワリの種を咥えるヤマガラ

トンボを咥えるエゾビタキ

見たことがない嘴の長い鳥と見違えたトンボを咥えるエゾビタキ

野鳥を観察する参加者の皆さん
10月のこども探鳥会のご案内
まつのやま学園周辺を会場に、小中学生向けの探鳥会、第7回「こども探鳥会」を開催します。主に地域の小中学生が対象ですが、他地域からでも参加できます。小学3年生以下は保護者同伴でご参加ください。
【日時】令和7年10月11日(土) 午前8時から9時30分まで
【集合】まつのやま学園駐車場 雨天の場合はまつのやま学園のピロティ
【探鳥コース】まつのやま学園周辺
【その他】探鳥後、鳥合わせをして解散します。
最近撮影された野鳥

魚を咥えたカイツブリ

梢で休むチュウダイサギ

餌を探すチュウダイサギ

雨が降りしきる中飛び立つサシバ

電柱のてっぺんで片足を上げ休むノスリ

この地域では夏鳥のニュウナイスズメ

群れを作りだした夏鳥のニュウナイスズメ

旅鳥のノビタキ

ハクセキレイの幼鳥
※キョロロの森は開館時間の利用に限定されています。松之山野鳥愛護会またはキョロロが主催する探鳥会を除き、許可なく立ち入りはできません。地域内でも来訪者による野鳥観察が原因となって、地元とのトラブルが多発しています。また、最近では近隣でツキノワグマの目撃が複数回報告されています。野鳥の保護・保全と安全のため、掲示されている看板の内容に従っていただくとともに、ルール・マナーの順守徹底をお願いいたします。
