【開催報告】出張自然観察会①100年後の市民に伝えたい!十日町市の自慢の自然探し in 十日町市博物館

5月10日(日)、博物館登録記念事業【出張自然観察会】の第1回を十日町市博物館TOPPAKU周辺を会場に開催しました。
この観察会では、2026年の十日町市の自然の「今」を、市民の皆さんと一緒に記録し、100年後の市民へ伝える資料として残すことを目的としています。
博物館には、資料を集め・調べ・守り・未来へ伝えるという大切な役割があります。今回の自然観察会は、その仕事に市民の皆さんにも参加していただく特別企画です!

標本とラベルの大切さを学ぶ
冒頭では、観察会の趣旨について学芸員から説明がありました。
キョロロの志賀夘助コレクションの中で最も古い標本は、1913年に採集されたチョウの標本です。まさに100年以上前に採集され、保存され、103年後の2026年を生きる私たちは、過去の自然の様子を標本から知ることができます。こうした標本は、過去にどのような生きものがいたのかを知るための貴重な資料です。
また、標本が自然史資料として価値を持つためには、「いつ・どこで・誰が・何を」採集したのかを記したラベルが欠かせないことについても紹介しました。

市街地の自然を探す
今回のテーマは【市街地の自然】。十日町市博物館近くの緑道広場と郷土植物園を観察しました。
緑道広場は明るく開けた環境で、広場を囲む植栽木があり、人の利用も多い場所です。
参加者の皆さんは、網を振ったり草むらをのぞき込んだりしながら、思い思いに生きものを探しました。


続いて郷土植物園へ移動。こちらは日陰が多く、落ち葉が積もったやや湿った環境です。
落ち葉の下や木の根元を熱心に探す子どもたちの姿も見られました。
落ち葉の下では、ヒダリマキマイマイやアオズムカデなど、普段なかなか目にしない生きものたちも見つかりました!


速報値107種!身近な自然の豊かさを実感
採集した生きものは、チャック付き袋に入れて壁に張り出しました。
今回確認された生きものは、植物や昆虫、クモ類、貝類、ムカデやヤスデの仲間など、速報値で107種!
一見すると生きものが少なそうに見える市街地の中にも、実に多様な生きものたちが暮らしていることがわかりました。
採集後には、学芸員・研究員によるミニ解説も行い、それぞれの生きものの特徴や暮らしについて学びました。




100年後の市民へメッセージ
最後に、参加者それぞれが採集した生きものの中から1種を選び、採集情報(日時・場所・採集者・種名)とともに、100年後にこの標本を見る市民に向けたメッセージを書きました。
「100年後もカタツムリが生きていける環境がありますように」

「子どもの頃から遊び相手だったアマガエル、100年後もたくさんいてくれますように」
「ナガメはお気に入りのカメムシ。100年後もいますか?」
「在来種の生きものをずっと守ってください」
など、参加された皆さんそれぞれが、生きものへの思いや未来への願いを込めてメッセージを書いてくださいました。
こうした言葉は、単なる標本ラベルを超えて、「2026年の十日町に暮らした人々が、どのような自然を大切に思っていたのか」を100年後の市民に伝える、大切なメッセージになることでしょう。

未来へ残す十日町市の自然
今回集めた標本とメッセージは、後日キョロロで標本化し、博物館資料として保管・活用していきます。
100年後の誰かが、この標本とメッセージを手に取り、2026年の十日町市の自然と、そこに暮らす人々の思いに触れてくれるかもしれません。
身近な自然を観察する楽しさとともに、未来へ資料を残す博物館の役割を体験していただける観察会となりました。

次回のご案内
次回は、7月5日(日)13:30~15:30に、まつだい「農舞台」フィールドミュージアム周辺を会場に、【棚田】の環境をテーマに開催します。※協力:NPO法人越後妻有里山協働機構

【定員】各回30名(申込開始は各回1か月前から)
【参加費】無料

参加お申込みは、お電話または以下のフォームから!
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ご参加お待ちしています!

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