冬の風物誌 でいこつぼ(大根壺) キョロロにお目見え

この地方の冬の風物詩の「でいこつぼ」(大根壺・だいこんつぼ)がキョロロにお目見えしました。

この地方では、大根の冬期保存方法の一つに藁(わら)で作った「でいこつぼ」があります。各家の玄関脇などに作り、雪の下にして大根を保存します。雪の中にすっぽり埋もれるので、気温0度近く、湿度100%の貯蔵庫となります。雪に埋もれている間、みずみずしく保つことができます。

先日、キョロロの元職員の佐藤一善さんからキョロロの食文化体験工房の前に作って戴きました。大根の量や、作る場所によりいろいろな作り方があります。今回は、大根約70本を地面に直接置き作る方法です。その様子を紹介します。

初めに大根を並べます。その周りを藁で囲みます。

元の方に縄を回し縛ります。掛けた縄が動かないように、藁の一部を縄に掛けます。

上まで大根を入れて形を整えます。

上の方を縄で縛ります。

何把かの藁の頭を結わえ屋根を作ります。

このとき、一本結びという縄の縛り方を教わりました。

藁の屋根を掛けてできあがりです。

できあがった「でいこつぼ」です。

大根取り出すときは、藁を広げて手を入れて抜き出します。

ここで保存している大根は、キョロロの地炉(囲炉裏)で作る大根煮に使います。大根煮は、サバの水煮の缶詰を使った昔ながらの作り方です。3月いっぱいまでの、日曜日と祝日の地炉イベントで提供します。この時は、串餅やあんぼ、キョロロ特性の甘酒も提供します。あんぼの具には、野沢菜、大根菜、あんこ、ヤチアザミがあります。生地に柿を入れた柿あんぼもあります。ご希望があれば、せんべい焼きもできます。どうぞお出かけください。お待ちしています。

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撮影日:2013年11月21日

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