若木迎え・どんど焼き・花餅飾りづくり

小降り雪の中、小正月の伝統行事体験イベント「若木迎え」「どんど焼き」「花餅飾りづくり」を開催しました。

まずは「若木迎え」をキョロロの森で行いました。
若木迎えは約40年ほど前まで松之山の各集落で行われてきましたが、薪を燃料として使わなくなった現在では行われなくなり、一度途絶えてしまった伝統行事です。スノーシューやカンジキを履いて、会場を目指します。

今年の恵方の方向に祭壇を作り、旧年の感謝と新年の恵みを祈念しました。

その後、参加者の方に協力いただきながら、周辺の若木、枝を伐りました。
若木迎えは「木伐り正月」とも呼ばれ、1/11~14の間に行われることが多かったそうです。

若木迎えで切ってきた木を囲炉裏で燃やして煙を浴びると若返る・体が丈夫になるという言い習わしがありますが、キョロロでは伐ってきた木を、カヤと藁でつくった賽の神に刺し入れ、いっしょに燃やします。

今年の年男・年女のみなさんに点火していただきました。

今年の賽の神はとても綺麗に倒れました。
炎の熱で用意しておいたニシンを焼き、甘酒と一緒にふるまわれました。

その後、館内に移動し花餅飾りづくりを行いました。
今年は3色の花餅を、ヤマモミジの枝先に飾りの煎餅とともに飾りました。
昔は若木迎えでとってきた木(ミズキ:通称ダンゴノキ)に、着色したお餅を花形に薄く切ったものを飾りつけました。雪に覆われ花のないこの時期に行われてきた小正月の伝統行事です。

キョロロの地炉端に飾るものを参加者みんなで作り、各ご家族ごとにお持ち帰り用の花餅かざりを作りました。

本当に花が咲いたように綺麗ですね。

このイベントを毎年楽しみにされている常連の皆様も多く、非常にたくさんの皆様からご参加いただきながら、今年も無事に小正月の伝統行事体験イベントを開催することができました。ご参加いただいたみなさまありがとうございました。

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撮影日:2015年1月11日

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