ズキンヨコバイとお腹の中のネジレバネ再来

2月26日のブログでズキンヨコバイとそれに寄生しているネジレバネ目の仲間を当ブログでご紹介しました。
http://www.matsunoyama.com/kyororo/blog/?p=2419

今回、同じ市民の方が再び、ズキンヨコバイを採集してくださいました。予想どおり、その腹部からネジレバネ目の成虫メスが顔を出していました。

前回は寄生された状態でそのまま標本にしてしまいましたが、今回は解剖して中のネジレバネ目を取り出してみました。

当初、寄生しているネジレバネ目成虫のメスは、イモムシのような形だろうと予想していたのですが、取り出してみると想像以上に大きく、ズキンヨコバイの腹部を一匹のネジレバネ目がほぼ占拠していました。


等倍率のズキンヨコバイとネジレバネ目の写真を並べると、宿主のズキンヨコバイに対して如何にネジレバネ目が大きいか良く分かります。

宿主のズキンヨコバイの幼虫の出現に合わせてネジレバネ目の幼虫も現れると考えられます。ネジレバネ目は卵胎生ですので、今回のように寄生しているネジレバネ目のメス成虫から幼虫が出てくるのはもう少し暖かくなってからなのではないでしょうか。キョロロの周囲はすっかり春めいてきましたが、まだまだ積雪が残っています。雪の上を探せばまだネジレバネに寄生されたズキンヨコバイを見つけられるかもしれません。

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撮影日:2016年3月28日

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