【活動報告】オオハンゴンソウ抜き取り作戦!8月の「里山の生き物サポーターズ」

8月の「里山の生き物サポーターズ」はオオハンゴンソウの抜き取り作業を実施しました。
オオハンゴンソウは北アメリカ原産のキク科の多年草で、繁殖力が強く、野生化し日本各地に定着しています。現在では外来生物法により環境省が「特定外来生物※」に指定している植物で、各地で駆除活動も実施されています。松之山でも各所で見られ増加傾向にあり、キョロロ周辺でも小規模な群落が確認されています。8月はキョロロ近くのオオハンゴンソウ群落を会場に、オオハンゴンソウの抜き取り活動を実施しました。


オオハンゴンソウ。黄色の花をつける背の高い植物、最近お近くで見ませんか?

背丈は2mほどにもなります。
キョロロの裏手には人間の背を超える高さまで成長したオオハンゴンソウの群落がみられます。
ちょうど花の時期の盛りを過ぎたころでしたが、まだ種子は成熟しておらず落下も見られない状況でした。


オオハンゴンソウは種子とともに地下茎で繁殖する多年草であり、根が残っていると再生するので根こそぎ引き抜きます。
根を残さないようスコップなども使いながら抜き取りを行いました。


長い地下茎や多くのひげ根がついています。


確実に防除するため、ごみ袋にまとめて回収し全て焼却処分といたしました。
増えすぎてからでは根絶が非常に困難です。これ以上オオハンゴンソウが増えないよう、引き続き抜き取り作業や抜き取り後のモニタリング、分布調査などを行っていきたいと思います。

※特定外来生物:外来生物のうち、地域の生態系に大きな影響を与えたり、人の生命・身体、農林水産業へ被害を与えたりするものを、外来生物法に基づき国(環境省)が「特定外来生物」として指定した生物。特定外来生物は、飼育や栽培、保管、運搬、輸入などが原則禁止されており、違反すると罰則もあります。

<協力者募集中!>「里山の生き物サポーターズ」は里山管理活動と連動した生物多様性保全活動イベントです。今年度も里山の田んぼ、ため池、森、草地をフィールドにした里山管理活動を通して、みんなで楽しく生き物が暮らしやすい環境の創出や維持を目指します。

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