【ひっつき虫はなぜひっつく?】-探求型自然体験「キョロロ生物部」⑥-

\ひっつき虫は、なぜひっつく?/
里山の自然や生物を探求するキョロロ生物部、第6回のテーマは「ひっつき虫を集めよう!」。
ひっつき「虫」と言っても植物のタネのことです。皆さんもやぶの近くを歩いた際に、知らないうちにシャツやズボンに植物のタネがくっついていた!という経験があるかと思います。今回はそんなひっつき虫について探求しました。

STEP1は「予想する」。今回は何のためにひっつくのか、どういった場所に多いかについて予想してみました。
STEP2は「観察する」。野外でひっつき虫を集めて、種類や数を調べ、顕微鏡をつかってカタチを観察しました。
STEP2は「考察する」。どんな環境にひっつき虫が多いのか、STEP2の観察を踏まえて考えました。


参加した皆さんはひっつき虫が体につきやすいように、タオルを身に着けました。


タオルをひらひらさせながら、里山のなかを歩いてきます。


そうやって歩くと、こんな風にひっつき虫がくっつきます!
ヌスビトハギやイノコズチのタネがくっついていますね。


タオルについたひっつき虫をはずして、種類ごとに分けて、数を数えます。


結果をまとめたり、考察したり、皆さん一生懸命に取り組んでくださいました。

STEP3のどんな環境にひっつき虫が多いのか?という問いに対して、色々なアイデアが出てきました。ほかの植物が多いところじゃないか、暗いところじゃないか、湿ったところじゃないか、などなど。
ひっつき虫といえば、普段の生活のなかで服にくっつくとジャマだな~としか思わなかったかもしれません。キョロロ生物部を通してたくさん考え「結構ひっつき虫って面白いなあ!」と思っていただけたなら嬉しいです。
これからもキョロロ生物部では生き物たちの「なぜ?」「なに?」について探求していきたいと思います。次回は10/16、「葉っぱハカセ入門」です。ご参加をお待ちしております。

\調べるって、楽しい!/
「キョロロ生物部」は里山の生き物をテーマに、予想→調べる→考察するという科学的な思考を毎回体験し、自分なりの考えでなぜ?に答えてみることに挑戦していきます。科学の考え方を楽しく学ぶ体験を通じて、子どもたちの「探究する力」の育成を目指すイベントです。結論はみんな違ってみんな良し◎です。今年度は4月からスタートし、「観察する」「数える」「比べる」などをテーマに、自分たちの手で里山の生き物を調べ、探求します。生き物が好き、調べることが好き、地域の自然をもっと知りたい子どもたちのご参加をお待ちしています。

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