Archive for 7月, 2021

夏季企画展「眼展-生き物が見る世界のカタチ-」開幕!

金曜日, 7月 23rd, 2021

7/17(土)より夏季企画展「眼展-生き物が見る世界のカタチ-」が開幕しました!今年のキョロロの夏は生き物の「眼」がテーマです。
眼から入る情報は人間の脳で処理する情報の大部分を占めると言われています。全動物種の90%以上が眼を持ち、視覚は多くの動物にとって重要な役割を果たしています。
生き物はどのように世界を見ているのでしょうか?眼の形や機能は動物によって実に多様で、動物ごとに「世界の見え方」は異なっています。

企画展では里山に生息する昆虫やクモ、カエル、ヘビ、鳥などの様々な動物が持つ眼の多様性と、それらの動物がどう世界を見ているのかをご紹介しています。
クイズラリーなどで展示を見ながらより深く生き物の眼の世界を楽しむこともできます。
夏休みがはじまり多くの皆様からご来館いただいております!


「カブトムシ観察コーナー」ではケージ内のカブトムシを近くで観察することができます。
じっくりカブトムシを観察しながらお絵描きを楽しむ皆さんもたくさんいらっしゃいます。
※感染拡大防止策として今年もケージタイプで観察コーナーを設置しています。

夏休みがはじまり、多くの皆様からご来館いただき、里山の自然体験を楽しんでいただいております。
引き続き、感染拡大防止策にご理解とご協力をお願いいたします。

<ご来館のお客様へのご協力のお願い>
・ご入館時に、非接触型体温計による検温の実施をお願いしております(37.0℃以上の発熱が確認された場合は、入館をお断りさせていただきます)。
・マスクの着用、咳エチケットへのご協力をお願いします。
・発熱や咳等の風邪症状の見られる方は来館をお控えください。
・手指消毒やこまめな手洗いの徹底をお願いします。
・他のお客様と十分な間隔(2mを目安)あけて館内をご覧ください。

<体験イベントご参加のお客様へのお願い>
・イベント実施時の体調確認をさせていただきます。
・こまめな水分補給を行いながらのマスクの着用や咳エチケットへのご協力をお願いします。
・定員設定や事前申込による定員管理を実施いたします。
・他のお客様と十分な間隔(2mを目安)あけてご参加ください。
・使用道具の洗浄や消毒を実施しています。
・室内イベントの会場変更や休止を行う場合があります。

<感染防止への取り組み>
・受付にエチケットシートを設置しています。
・お客様が手に触れる展示や設備等の定期的な消毒を実施しています。また各所に消毒液を設置していますのでご利用ください。
・一部通行方向を設定している箇所がございます。
・開館時は空調設備からの常時外気導入や換気を行っています。
・さとやまキッチンは座席や椅子を減らしています。
・木工体験コーナーは【事前予約制】【体験時間&人数の制限】を行っています。
・スタッフはマスク着用でご対応させていただきます。
・今後予定されているイベント等は変更の可能性があります。

7月の定例探鳥会のご案内

木曜日, 7月 22nd, 2021

7月の定例観察会のご案内です。

日時   7月24日(土) 午前4時30分より
集合地 「森の学校」キョロロ駐車場
日程   午前4時30分 〜  探鳥会
 探鳥会に続いて、鳥合わせ・情報交換 7時30分終了予定
 小雨は決行します。
参加者 新潟県内在住者に限り定員20名です。参加を希望される方は「森の学校」キョロロにお申し込みください。

新型コロナウイルス感染防止対策をお願いします。
体調管理、体温、マスク、手指消毒剤の準備等

最近の野鳥の記録から

サシバ

アオゲラの幼鳥

梢で休むノスリ

 

【プレスリリース】松之山で新種昆虫2種を発見しました。

月曜日, 7月 19th, 2021

十日町市松之山の天水山で採集されたヒメガガンボ科の昆虫2種が、「森の学校」キョロロの加藤大智研究員の発表した論文により、新種「 Eloeophila apicisetula」、「Eloeophila tergilobellus」として認められました。キョロロでは昨年12月にも新種ガガンボの発見を発表しており、松之山で新種昆虫の発見が相次いでいます。

1.論文概要
・出版雑誌:「Zootaxa」(動物分類学に関するニュージーランドの国際学術雑誌)
・出版日時:2021年7月1日
・論文タイトル:「Taxonomic study of the genus Eloeophila Rondani, 1856 of Japan (Limoniidae, Diptera).」(日本のEloeophila属の分類学的研究)
<論文URL https://www.mapress.com/zt/article/view/zootaxa.4995.3.2
・著 者:Daichi Kato/十日町市立里山科学館 越後松之山「森の学校」キョロロ 加藤大智研究員(専門…ハエ目の分類学)
・概 要:日本産Eloeophila属の種はこれまで9種が知られていたが、国内各所で採集した標本、アメリカのスミソニアン博物館に保存される既知種の新種記載時に用いられたタイプ標本の調査をもとに、5新種が認められ、既知の2種と1亜種は国内外の種と同種と判断された。その結果、日本産の本属の種は13種となった。

2.十日町市からの新種2種の概要
・本論文の5新種のうち、2種(「Eloeophila apicisetula」・「Eloeophila tergilobellus」)が、十日町市で採集された個体をもとに新種記載された。2種の学名はそれぞれ特徴的な「翅の先端付近の微小な毛の列」、「オスの腹部第7・8節の小突起」に由来する。
Eloeophila属の新種が論文掲載されたのは、日本では1976年以来45年ぶり。
・十日町市での採集地は松之山の天水山の標高900m付近のブナ林で、当地域以外にも東北・中部地方でも発見されている。なお、昨年12月に発表された新種の「Ulomorpha longipenis」は、北海道から九州から広く分布している。
・キョロロの一連の新種発見は、身近な自然環境でも新種が見つかる可能性を示す好例で、展示公開や環境教育活動での活用とともに、地域の自然環境の保全や生物多様性の理解の深化を期待する。