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野鳥を仮剥製標本に!大人向けイベント「夏のキョロロ大学」開催のご報告

土曜日, 8月 8th, 2026

7月26日(日)に、里山の自然と生物多様性の専門知識を学ぶ、大人・教員向けワークショップイベント、「夏のキョロロ大学」を開催しました。今回は現在開催中の夏季企画展、「聞きなせ!さとやま野鳥フェス」に関連したテーマとして野鳥を標本にするための代表的な方法である、「仮剥製」の作製方法を学びました。

仮剥製は学術・研究目的で作製される剥製です。生きている姿を再現した姿勢で仕上げられる、展示・観賞用の本剥製とは作る目的が異なっています。「仮」と名前がつくものの、博物館、大学、研究機関などが作成する鳥の標本は本剥製よりも仮剥製の方がメインとなります。

講師は、新発田市にある「新潟県愛鳥センター紫雲寺さえずりの里」の専門スタッフである佐藤悠子先生。紫雲寺さえずりの里は新潟県内の野生鳥獣の保全や教育活動を行っている県立の施設です。様々な鳥類の剥製を施設内で展示しており、その一部は今回の講師である佐藤先生が作製されました。上記のキョロロの企画展で展示している鳥類の剥製の多くは紫雲寺さえずりの里からお借りしたものです。

今回のイベントでは仮剥製の作り方はもちろん、野鳥の遺体を見つけた際の注意点や仮剥製を作る意義、綺麗な剥製にするための細かいテクニックなど、様々なポイントを佐藤先生から教えていただきました。

献体は剥製にする前に体の各部のサイズや重さ、成熟度合いなどのデータを測定します。こうしたデータを剥製とともに保管しておくことで、科学的な価値がぐっと高まります。

午前9時半から午後4時半まで及ぶ長丁場のイベントでしたが、参加者の皆さんは集中力を切らすことなく真剣に取り組んでくださいました。凄い!!

皮膚を剥いて、内臓を取り除いた献体の内側に竹串に巻いた綿を充填し、縫合したら最後にドライヤーで乾かして完成です。
作製した仮剥製はしばらく陰干した後に足に採集日や場所を記載したラベルを付けて保管します。本イベントでも参加者から作製してもらった仮剥製はキョロロに収蔵させていただきました。

鳥の標本は今回作成した仮剥製の他にも様々な形態があります。佐藤先生が所属する紫雲寺愛鳥センターでも野鳥の様々な標本と標本から分かる記録を展示した夏季特別展「新潟の海上を渡る鳥~証拠標本の記録から~」を開催しています。新潟県の野鳥に興味がありましたらぜひ紫雲寺さえずりの里にも行ってみてください。会期は9月13日(日)までですので、是非お早めに。