松之山温泉

松之山温泉のプロフィール

世の中に温泉は数え切れないほど存在します。そして、そのひとつひとつが違った個性を持っています。日本では科学的な分析によってそれぞれ泉質が分類されています。さて、松之山温泉はどんな温泉なのでしょうか?別紙「温泉分析表」を参照しながらお読み下さい。

 目次
       その1.温泉とは…?
     その2.温泉の分類
     その3.その他の分類
     その4.温泉の効能
     その5.まとめ
     その6.松之山温泉の歴史
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その1.温泉とは…?

1.温泉の定義
温泉は「温泉法」という法律によって定義されています。以下の条件の内、ひとつでも当てはまれば『温泉』です。
(1)温泉源で採取されるときの温度が25℃以上ある
(2)別表で規定する成分のうちいずれかひとつが規定量以上含まれる

松之山温泉を定義に当てはめてみましょう。
(1)鷹の湯1号、2号、3号-88.7℃→温泉に該当
(2)以下の表をご覧下さい。

項目 基準値 松之山温泉
溶存物質 1000 mg/kg 16257 mg/kg 鉱泉に該当
遊離炭酸 250 mg/kg 1.7 mg/kg
リチウムイオン 1 mg/kg 1.8 mg/kg 鉱泉に該当
ストロンチウムイオン 10 mg/kg 27.9 mg/kg 鉱泉に該当
バリウムイオン 5 mg/kg 1.4 mg/kg  
フエロイオン 10 mg/kg 0.0 mg/kg
第一マンガンイオン 10 mg/kg 0.0 mg/kg
水素イオン 1 mg/kg
臭素イオン 5 mg/kg 35.0 mg/kg 鉱泉に該当
ヨウ素イオン 1 mg/kg 5.8 mg/kg 鉱泉に該当
フッ素イオン 2 mg/kg 2.8 mg/kg 鉱泉に該当
ヒドロヒ酸イオン 1 mg/kg 未測定  
メタ亜ヒ酸 1 mg/kg 未測定
総硫黄 1 mg/kg 未測定
メタホウ酸 5 mg/kg 287.4 mg/kg 鉱泉に該当
メタケイ酸 50 mg/kg 169.5 mg/kg 鉱泉に該当
重炭酸ソーダ 340 mg/kg 0.0
ラドン 20×10-10Ci=74Bq 未測定
ラジウム塩 1×10-8 mg/kg 未測定

19項目中8項目で基準値を超えています。特に溶存物質にご注目下さい。実に基準値の約16倍です。それだけいろいろな成分が含まれているということの証明です。

2.療養泉の定義

環境省が定める「鉱泉分析法指針」における療養泉の定義は以下の通りです。療養泉とは鉱泉中、特に治療の目的に供されるもので、何らかの医療的効果が期待できるものです。

(1)温泉源で採取されるときの温度が25℃以上ある

(2)別表で規定する成分のうちいずれかひとつが規定量以上含まれる

松之山温泉を定義に当てはめてみましょう。

(1)鷹の湯1号、2号、3号混合-88.7℃(気温17℃)→療養泉に該当

(2)以下の表をご覧下さい。

項目 基準値 松之山温泉
溶存物質 1000mg/kg 16257.0mg/kg 療養泉に該当
遊離二酸化炭素 1000mg/kg 1.7mg/kg
総鉄イオン 20mg/kg 0.0mg/kg
水素イオン 1mg/kg
ヨウ化イオン 10mg/kg 5.8mg/kg  
総硫黄 2mg/kg 未測定
ラドン 30×10-10Ci=111Bq 未測定

温泉の定義は「温泉法」で、療養泉の定義は「鉱泉分析法指針」に示されています。療養泉の定義の数値が温泉法の定義のよりも大きく、泉温が25℃未満の温泉の場合、より効果が期待できるものを療養泉と定義しています。温泉の中に療養泉が含まれるわけですが、温度の基準から考えるとほとんどの温泉は療養泉と定義されるものと考えられます。

その2.温泉の分類

温泉は前出の基準と、含有する成分によって次のように大別されます。

○単純温泉 - 基準値を超える成分はひとつもないが、温度が25℃以上ある温泉。

○塩化物線 - 溶存物質が1000mg/kg以上あり、陰イオンの主成分が塩化物イオン。

○炭酸水素塩泉 - 溶存物質が1000mg/kg以上あり、陰イオンの主成分が炭酸水素イオン。

○硫酸塩泉 -溶存物質が1000mg/kg以上あり、陰イオンの主成分が硫酸イオン。

○二酸化炭素泉 - 遊離炭酸を1000mg/kg以上含むもの。

○含鉄泉 - 総鉄イオンを20mg/kg以上含むもの。

○含よう素泉 - よう化物イオンを20mg/kg以上含むもの。

○硫黄泉 - 総硫黄を2mg/kg以上含むもの。

○酸性泉 - 水素イオンを1mg/kg以上含むもの。

○放射能泉 - ラドンを30(百億分の1キュリー単位)/kg以上含むもの。

松之山温泉は、陽イオンの主成分がナトリウムとカルシウム、陰イオンの主成分が塩化物イオンですので、『ナトリウム・カルシウム-塩化物泉』に分類されます。

その3.その他の分類
これまで泉質による分類を見てきましたが、その他にも科学的な分類がされています。

(1)浸透圧
浸透圧とは、細胞膜で隔てられた濃度の異なる2液間で、濃度の低い方から高い方へ水が移動する力のことをいいます。簡単にいうと、「同じ濃度になろうとする」力のことです。つまり、温泉に溶けている成分の量(濃度)がヒトの体液より濃いか薄いかによって、温泉の成分が体内にしみこんでいくか、温泉の水分が体内にしみこんでいくかが決まってきます。温泉水1kg中の溶存物質総量または凝固点(氷点)で分類されています。

分類 溶存物質(1kg中) 凝固点 特徴
低張性 8g以下 ‐0.55℃以上 温泉の水分が体内に入りやすい。
等張性 8g以上10g未満 ‐0.55℃未満‐0.58℃以上 体液とほぼ等しい。
高張性 10g以上 ‐0.58℃未満 温泉の成分が体内に入りやすい。

(2)水素イオン濃度(pH)
pHは温泉分析表の中でも単独で項目があり、実際に入浴してもその数値の違いが分かる比較的分かりやすい分類です。酸性の温泉はすっぱい味がし、身体への刺激が強いのに対し、アルカリ性の温泉は肌がすべすべするものが多く、美肌の湯として女性に好まれています。

強酸性 pH2未満 胃液と同じくらい
酸性 pH2以上4未満 レモン液と同じくらい
弱酸性 pH4以上6未満 日本茶と同じくらい
中性 pH6以上7.5未満 水道水と同じくらい
弱アルカリ性 pH7.5以上9未満 海水と同じくらい
強アルカリ性 pH9以上 セメントと同じくらい

(3)泉温
ずばり、源泉の温度です。

冷鉱泉 25℃未満
微温泉 25℃以上34℃未満
温泉 34℃以上42℃未満
高温泉 42℃以上

さて、これらの分類によると松之山温泉は、『高張性弱アルカリ性高温泉』と分類されます。温泉の成分が身体にしみこみやすく、肌触りのよい、熱い温泉と言えます。

その4.温泉の効能

温泉にはその成分によって、効能が違います。よくある温泉の効能として「神経痛」「関節痛」「筋肉痛」などがありますが、これは『一般的適応症』といって、全ての温泉に共通するものです。これとは別に泉質によって特徴的な効能というものがあります。

(1)一般的適応症 -筋肉もしくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)、運動麻痺における筋肉のこわばり、 冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)、 軽症高血圧、耐糖能異常(糖尿病)、軽い高コレステロール血症、軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、自律神経不安定症、ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態 など)、病後回復期、疲労回復、健康増進

(2)泉質別適応症(『○』は浴用、『飲』は飲用による適応症)

泉質 浴用 飲用
単純温泉 自律神経不安定症、不眠症、うつ状態
塩化物泉 きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症 萎縮性胃炎、便秘
炭酸水素塩泉 きりきず、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症 胃十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、耐糖能異常(糖尿病)、高尿酸血症(痛風)
硫酸塩泉 きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症 胆道系機能障害、高コレステロール血症、便秘
二酸化炭素泉 きりきず、末梢循環障害、冷え性、自律神経不安定症 胃腸機能低下
含鉄泉 鉄欠乏性貧血
酸性泉 アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、耐糖能異常(糖尿病)、表皮化膿症
含よう素 高コレステロール血症
硫黄泉 アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症(硫化水素型については、末梢循環障害を加える) 耐糖能異常(糖尿病)、高コレステロール血症
放射能泉 高尿酸血症(痛風)、関節リウマチ、強直性脊椎炎など

※当館では保健所の許可を取っておりませんので、飲泉はご遠慮下さい。
これによると、松之山温泉の泉質別適応症はきりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症です。

その5.まとめ

ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(高張性弱アルカリ性高温泉)

これが、松之山温泉の正体です。ただし、この泉質は日本で数多くみられる泉質のひとつです。では、なぜ松之山温泉が日本三大薬湯に数えられるくらい薬効が高いと言えるのでしょうか?いくつかポイントを上げてみましょう。

①溶存物質が多い、つまり成分濃度が高い。
溶存物質は基準値の約16倍、中でも消毒作用のあるメタホウ酸は50倍以上も含有されています。ですから、塩化物泉の適応症+メタホウ酸の消毒作用で、切り傷などには抜群の効力があると考えられます。

②高張性である。
温泉の成分が身体にしみこみやすいのと、そうでないのとでは違いは明白です。高張性の温泉は温泉の成分が体内にしみこみやすい特徴を持っています。要するに効能がより現れやすいと言えます。しかも塩化物泉には塩水パック効果があり、塩分が毛穴に入り体内に吸収された成分を外に出にくくするために、お風呂から出た後もいつまでもポカポカしています。さらに美肌効果も期待できます。

③高温泉である。
一概には言えませんが、温度の高い温泉は自然湧出の歴史ある温泉が多いです。なぜならば、後発の人工掘削による温泉は、そこまで深く掘るには時間と経費がかかりますし、後の管理を考えるとそれをする必要性がないからです。日本には約3000の温泉地がありますが(源泉数は約27000)、泉温が90℃以上を誇る温泉地は約100カ所しかありません。長い年月を経て、多くの人々に愛されてきた天然温泉の歴史こそ名湯の証と言えるのではないでしょうか。

さて、実際にご入浴頂いた感想はいかがでしたでしょうか?
お気に召しましたら周りの方々にこのようにお伝え頂ければこんなに嬉しいことはありません。

松之山温泉は約1200万年前の化石海水だそうです。塩分がとても強くて、消毒効果のあるホウ酸がたくさん含まれているから、切り傷や火傷、手術後の傷などには効くみたいです。しかも塩分が毛穴に入ってパックをしたような状態になるから、いつまでもポカポカしていて湯冷めしません。汗もいっぱい出るし、肌触りもいいから美容にもいいと思います。源泉は90℃以上あって、歴史ある温泉だそうです!

 

その6.松之山温泉の歴史

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