アーティスト 草間彌生
草間彌生 作品 「花咲ける妻有」
十日町市と津南町では2000年から始まり、3年に一度開かれる“大地の芸術祭”というイベントがあります。
この芸術祭は、アーティスト、地域住民、サポーターが協働で制作するアート作品が、里山の自然の中や空家、廃校になったかつての校舎などに展開されています。
ほくほく線まつだい駅の北側に、水玉模様の巨大な花のオブジェ「花咲ける妻有」草間彌生作(2003年)があります。
草間さんの作品は世界の各地にありますが、水玉模様が多いですね。でも実は私、できた当初は水玉模様の花のオブジェにこれなに??と思いました。でも芸術は理解するものではなくて、感じるものなのでしょうね。見慣れてくると、空に向かって手足を伸ばすように のびのびと咲いている様は、緑多いこの里山の風景の中でも馴染んで活き活きとして見えます。原色の色使いということもあり、特に夏の日差しの中で見ると元気をもらえるように感じるのは私だけではないと思います。
作家が「私のお気に入りナンバーワン」と同芸術祭公式サイトにコメントしている作品でもあるのです。
過去の芸術祭ではまつだい駅近くの呉服屋さんの家1軒まるごと水玉模様の作品にしたことがあります。それこそ壁一面・天井まで水玉で、お客様や見学に来られた方々からはとても評判がよかったそうです。店主の方は芸術祭が終わって元通りに復元する時期なったとき「評判もいいし直すのも大変だからこのままでもいいよ」という話をされたそうです。
すると後日、草間さんの事務所からこのまま使用する場合の料金が請求書できて、金額にびっくりし、やはり元に戻してもらったそうです。
今となっては笑い話ですが、ちょっともったいないような気もしました。
記念写真にもいい場所ですよ。これは松之山温泉女将会がまつだい駅でイベントお手伝いをした際に撮ったものです。原色のきれいさには勝てませんがそれなりに美しく咲いているでしょ?(笑)
後ろに映っている白い建物は「まつだい農舞台」でこちらも芸術祭の作品です。
他にもイリヤ&エミリア・カバコフの「棚田」作品もあり、駅周辺にはたくさんの作品が点在しているのです。芸術祭は3年に1度ですが、常設の作品もたくさんあるのでぜひ機会があればまつだい駅周辺を散策してみてくださいね。芸術と自然が共存する美しい場所“越後妻有”でお待ちしております。