地域の木材を使った誕生祝い品贈呈事業を、

新潟県で初めて十日町市松之山が開始します。

今年度から松之山地域内の新生児に

美人林の間伐材から作られた「アカショウビンのおもちゃ」をプレゼントします。

これは、松之山に生まれる新生児に

美人林のブナ材を使った木製おもちゃをファーストトイとして使っていただき

「木育(もくいく)」に活用しようと「松之山自治振興会」が中心となって行う取り組みです。

 

おもちゃのモデルは、旧松之山町の鳥でもある「アカショウビン」です。

毎年松之山のブナ林で子育てをするために渡ってくる夏鳥です。

「里山で健やかに育ち、大人になっても松之山を応援して欲しい」

という願いが込められています。

 

この事業は、

松之山地域に住所を有する方で、今年度以降にお子様が生まれた方が対象になります。

松之山支所に出生届を提出した場合は支所窓口で贈呈させていただきます。

松之山支所以外に出生届を提出された場合は、

保健師による「こんにちは赤ちゃん訪問」などを活用して贈呈させていただきます。

 

この事業のプレスリリースとして、

「アカショウビンのおもちゃ 2体」 と

同じ美人林の間伐材で作られた「積み木セット 1個」を

松之山保育園に贈呈しました。

 

また、数量限定になりますが、「森の学校」キョロロでの販売もいたします。

販売は「松之山ブナの里創り実行委員会」がキョロロに委託して行います。

(11月25日発売開始と同時に完売になりました!

今後の販売予定についてはキョロロにお問い合わせください。)

 

この事業は

「森の学校」キョロロと松之山ブナの里創り実行委員会が企画提案し、

新潟大学や県内の木製品関連団体などからなる

ブナ材の活用を目的とした産学官のネットワーク「スノービーチ(雪国のブナ)」

と連携をして行いました。

おもちゃの製作は、

新潟市にあるナカムラ工房の中村隆志さんが一つ一つ手作りしてくれました。

無塗装なので舐めても大丈夫です。

 

この取り組みは、

地域木材を活用し、松之山を選び住み継いでいる渡り鳥をモデルとした、

「選ばれて住み継がれるまち とおかまち」の実現に向けた

特徴的な子育て支援の取り組みです。

十日町市の木であるブナの活用や、里山における子育て支援のモデルとして期待しています。

 

 

 

アカショウビンのプルトーイ。

ひもを引くと羽根がパタパタと動きます。

胴体部のたまごはラトルになっていて、取り出して遊べます。

 

おもちゃのモデルとなったアカショウビン。

くちばしの赤色が印象的な渡り鳥です。

 

地域の宝である美人林は、

地主さんはじめ、地域住民の手による保護活動で守り継がれ、

年間10万人とも言われる観光客の皆様をおもてなししています。

 

例年の落ち葉散布に加えて、

27年度からは林内の安全管理のために

枯れ木伐採をはじめました。

伐採されたブナの枯れ木はおもちゃに変身したほか、

チップ化されて林内に散布されています。

 

美人林のブナ林は標高が低いため、カミキリムシの食害があります。

そのため大きな建材等への活用はできないのですが、

小さなおもちゃを製作するには問題がありません。

 

松之山保育園「お楽しみ発表会」(11/25開催)での贈呈式の様子です。

 

新生児への贈呈時にお渡しするチラシです。

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