これが一体何かわかりますか?チーズ、大根、かまぼこ、チー鱈…?

正解は薄く切ったお餅!
油で揚げる「かき餅」にするため、秋冬の間に1枚1枚切り出し室内で干しているところです。

松之山東川で暮らす福原さん88歳が30年近く続ける手しごとです。

始めたきっかけは奥さまが体調を崩し亡くなられたこと。人とお喋りをしたり交流するためのツールとしてかき餅づくりをはじめたそう。

かき餅作りの土台となっているのは昔囲炉裏で煎って食べたお餅。今とは違い藁でひとつひとつを結んで干したものを少ない油で煎ったものでした。それを現代版に工夫して作られたのが福原さんのかき餅。一般販売はせず、お友達や地域の人に食べてもらい喜ばれています。


お餅がひび割れたり逆に湿気ないよう様々な干し方を長年研究。松之山のもち米で作られたお餅を使用し、安くても粉が混じったお餅は使わないなど材料にもこだわっています。

平成25年には十日町市から福原さんへ「松之山地域 名老の証」が贈られました。

大地の芸術祭では同じく東川にある「最後の教室」の管理人をしたり、かき餅を配ったりと大忙しだったという福原さん。毎日1時間ほどのウォーキングを欠かさず、松之山温泉街にある鷹の湯に通いお喋りを楽しむんだとか。鷹の湯に行けばマメで達者な福原さんに会えるかも?しれません。

シンプルに塩味が効いたかき餅。原材料は松之山産もち米100%、植物油、塩のみ。

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