松之山温泉の少し手前にある湯山集落。ナステビュウ湯の山や大地の芸術祭施設 ギャラリー湯山があるので訪れた方も多いのでは。そんな湯山集落で受け継がれてきた「湯山大神楽」をご存知でしょうか。
江戸時代に湯山集落の人が旅先で習い覚え村人に伝えたのが始まりと言われ、伊勢神楽の流れをくむ里神楽(宮中のものに対して、諸社や民間で行われる神楽)です。
地域の秋まつりで毎年披露されていた湯山大神楽。コロナウイルスの影響により丸3年中止となっていたところ、練習が再開されたということで集会所での練習にお邪魔してきました。


観る人が楽しめるよう所作にも工夫が加えられ、歌舞伎の影響も色濃くみられます。昔から集落の祭りや、祝い事がある家に招かれて披露することもあったそう。第二次世界大戦によって舞手が少なくなり、長い間中断していた神楽は、昭和46年、村の青年たちがお年寄りから習うことで復活し現在に至ります。
昭和47年、30年ぶりの再演となった「天狗の舞い」は、集落の方から大変感激されたそう。



現在、年齢40代~70代の集落の方19名が湯山大神楽保存会で活動されています。
練習や本番の後にみんなでお酒を酌み交わすのも楽しみなんだそう。
何十年も受け継がれてきた湯山神楽は、技術としての舞いの継承だけでなく、集落の方の世代を超えた交流の場となり、地域の団結力を高めていると感じました。秋まつりでの舞いが楽しみですね。

保存会の方が映像資料としてDVDに保存。素敵なデザインですが非売品です。
YouTube動画で湯山神楽をご覧いただけます。

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