キョロロの森とは
「キョロロの森」はキョロロが管理する約80haの里山保全地域です。ブナ林、休耕田を利用して作ったため池群、ヨシやカサスゲの湿地などの多様で豊かな自然環境が残っていて、里山の生き物たちの宝庫です。
「キョロロの森」を舞台に自然観察をはじめとした各種体験プログラムや動植物の保全活動が行われています。なお「キョロロの森」は、鳥獣保護区、環境省の生物保全上重要な里地里山(重要里地里山)にも指定されています。
▲ 遊歩道を通り生き物観察会
キョロロの森(バードピア須山)の歴史
「森の学校」キョロロに隣接する須山地区は、昔から地域の住民が耕作地、植林地、薪炭林として、また山菜狩りやキノコ狩りなどとして利用し、自然と共存してきた里山でした。しかし、近年の農林業情勢や生活の変化により、田畑の耕作放棄が進み、植林されたものの管理されない杉林などが目立ってきました。そこで、1993年頃から地域住民と松之山町野鳥愛護会が須山の自然を残すため、遊歩道の草刈を始めたところ、自然観察や野鳥観察のフィールドとして多くの自然愛好家が足を運ぶようになり、「バードピア須山」と名づけられました。その後、「森の学校」キョロロの開館にあわせ、自然の美しさや不思議さ、たくみな営みに出会うフィールドとして整備されました。
▲ 初秋のキョロロの森
▲ 初冬のキョロロの森
入山情報・注意事項
- 入山受付が必要
- キョロロの森に入る場合は、キョロロの入館券が必要です。館内の受付にて入館券を求め記名の上、お渡しする入山者プレートを必ず携帯してください。遊歩道内の一部に、ぬかるみなど道の悪い場所があります。注意して散策してください。ケガなどは自己責任となります。
- 生き物の持ち帰り・持ち込み禁止
- 観察会や調査研究のため敷地内の生き物を保護をしています。許可のない動植物の採集や山菜・キノコ等の採集は禁止します。観察した生き物は元の場所に返してください。むやみに林内の植物を踏みつけないように遊歩道を歩きましょう。
- 危険な生き物に注意
- 敷地内にはマムシやスズメバチ、ヤマウルシなどの危険な生き物もいます。また、近年ツキノワグマが地域内で目撃されています。これらの生き物には十分注意の上散策してください。(受付にてクマ鈴を貸し出しています)
- その他の注意点
- ペットの持ち込みと焚き火は禁止しています。また、耕作地には入らないでください。