2024年 9月 15日at 3:15 PM kyororo
キョロロ通信をご覧の皆さん、はじめまして。
この度、博物館実習でお世話になっております、帝京科学大学の大桃諒弥と南九州大学の野中章人と申します。
9月5日から15日の10日間、キョロロで里山体験学習や外来種駆除、収蔵標本の管理など様々なことを学んだ本実習、その大詰めとして、「アメリカザリガニとキョロロの池」と題した展示の作成を担当させて頂くことになりました。
古くから知られ、最も身近な外来生物の一種であるアメリカザリガニ。
キョロロ敷地内のため池でも2020年の初確認から個体数を増やし続け、松之山が育んできた豊かな里山環境は甚大な被害を被っています。そんな中で、昨年度には条件付特定外来生物への指定がなされるなど、本種を取り巻く状況も確実に変化しつつあります。
アメリカザリガニと彼らが及ぼす影響、それらに私たちはどう向き合えばよいのか。本展示が、それらを改めて見つめ直すきっかけとなれば幸いです。
本展示では、解説パネルだけでなく、キョロロの特徴のひとつでもあるハンズオン展示としてクイズパネルや実際にアメリカザリガニの駆除活動に使用しているかご罠を展示し、子ども達にも楽しめるよう工夫を凝らしています。
私たちが一生懸命作った展示です。
キョロロを訪れた際はぜひ、ご覧になってみて下さい。
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2024年 9月 12日at 8:44 AM kyororo
8月の定例探鳥会の報告
令和6年(2024年)8月24日(土)。天気:曇り 開始時25℃、午前5時から8時まで キョロロの森、探鳥コースから全コースを回りました。参加者は大人14人、小中学生2人、合計16人で、27種の鳥が確認されました。セミの声にかき消されながらも、鳥の姿を探したり、耳をそばだてて鳥の声を聞いたりしました。巣立ち後のヒナも大きくなり、幼鳥、若鳥として観察できました。イカルの親と巣立ちヒナが群れで動いていました。川沿いの枯れ木にはモズの若鳥が、別の木の梢にはオオヨシキリが観察できました。ハチクマのピューエとサシバのピックイーという声での猛禽類の確認と、ノスリの姿での確認ができました。ハチクマもサシバもまもなく南の国に旅立つ夏鳥です。秋が進むと南や北へ移動する野鳥の観察ができます。楽しみですね。
カルガモ、キジバト、アオサギ、ハチクマ、サシバ、ノスリ、コゲラ、オオアカゲラ、アカゲラ、アオゲラ、サンショウクイ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、オオヨシキリ、ニュウナイスズメ、スズメ、キセキレイ、イカル、ホオジロ
観察した野鳥たち
▲アオサギ
▲サシバ
▲アカゲラ
▲オオヨシキリ
▲イカル
▲探鳥会の様子
9月のこども探鳥会のご案内
まつのやま学園を会場に、小中学生向けの探鳥会、「こども探鳥会」を下記の日程で開催します。どなたでも参加できます。小学3年生以下は保護者同伴でご参加ください。参加をご希望の方は開始時刻までにまつのやま学園駐車場にお集まりください。
【日時】令和6年9月14日(土) 午前8時~9時30分
【集合】まつのやま学園駐車場
最近撮影された野鳥
▲シジュウカラ
▲ウドの実を食べるヒヨドリ
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2024年 9月 4日at 9:18 AM kyororo
8月22日(木)から9月2日(月)までの期間に静岡大学の大学2年生が、博物館で働く学芸員の資格を習得するために必要な博物館実習をキョロロで修めていきました。期間中に行われた市民里山学会やイベントの補助、調査活動、キョロロの収蔵している標本の整理や保管など、学芸員として働くための様々な業務を学んでいかれました。特に展示作成業務を経験してもらうため、現在開催している夏期企画展「生き物デザイン学校」の一部スペースを実習生にリニューアルしていただきました。
企画展「生き物デザイン学校」では6つのテーマに沿って生き物の様々なカタチを紹介しています。実習生に作成していただいたのはその番外編、生き物そのもののカタチではなく身近な自然の中でみられる生き物が作り出したカタチを紹介してもらいました。中でも実習生が注目したのは昆虫などが作る子育てをするためのカタチ。
ゾウムシやチョッキリといった昆虫の幼虫が育つゆりかごやハエの仲間などが作る虫こぶに関する展示を作成してもらいました。本編が「愛のカタチ」、つまりパートナーにアピールしたりそれを手に入れるためのカタチで終了したので、実習生から子育てに関わるカタチを紹介してもらったことで展示のストーリーがうまく補完されました。
実習生には展示レイアウトから考えてもらい、必要な写真の撮影や標本の選定、パネル・展示物の作成も自力で行ってもらいました。全てが初めての経験だったので四苦八苦していましたが、悩んだ分初めてとは思えないような素晴らしい展示が完成しました。
目玉はドングリに穴を開ける昆虫であるハイイロチョッキリの産卵痕を探すハンズオン展示。ハイイロチョッキリは穴を開けて卵を産んだ後、その穴の塞いでしまうので一見すると分かりづらいですがよーく探すとその痕が見つかります。虫眼鏡を使って探してみててください。
その他にも標本やクイズなどを通じて生き物が作った子育てのためのカタチを紹介しています。一度この企画展に来てくださった方も是非もう一度ご来場ください。
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