Archive for the '④キョロロ雑記' Category

11月ハナアブしらべの活動報告

土曜日, 11月 19th, 2022

 今年度最後となるハナアブしらべは11月19日にキョロロ周辺で実施しました。外での調査に移る前に、今年度のハナアブしらべの成果のおさらいをプレゼンしました。

ハナアブ知識の復習から始まり、今年各月の調査結果を振り返り、今年で松之山産のハナアブを何種追加できたかを確認しました。去年度までで82種が確認されましたが、今年は12種追加となり、合計94種になりました。また、この調査で生まれた科学的な業績についても確認しました。まず、今年は去年度までの調査結果をキョロロ研究紀要で掲載しました。加えて、去年度に定期的にご参加いただいた小学生たちが県内初記録となる種や、日本未記録や新種の可能性のある貴重な種を採集したことで、今年は県内のいくつもの報道機関にそれに関する記事を掲載して頂きました。ハナアブという一般に見向きもされない昆虫ですが、1年以上かけて地道に努力してきた結果が認められたのだと思います。このような一般公開となる業績は永久的に残りますし、この調査での経験や業績が子どもたちの今後に進路選択などに生かされれば幸いです。

てハナアブの調査の方ですが、やはり冬が近づき種数・個体数ともに少ない結果となりました。7名の参加者で、合計8個体4種が採集されました。気温は低かったものの、日の当たるセイタカアワダチソウやユウガギクの花、花も咲いていないのになぜかハエやハチの集まるキツネヤナギ周辺である程度ハナアブが確認できました。そしてハナアブよりもはるか多くのヒメガガンボやガガンボダマシの仲間が飛んでいました。今回採集されたのハナアブは以下の通りです。

①ホソヒメヒラタアブ1♂

②ホソヒラタアブ4♂

③シマハナアブ1♀

④オオハナアブ1♂1♀

松之山初確認となるハナアブは見れませんでしたが、ほぼ冬の環境でも力強く生きているハナアブの姿が観察できました。今回見られたハナアブは越冬することができる種で、成虫は地面や朽木の洞などで厳しい冬を乗り越えると思われます。来月はハナアブが基本的に活動できない寒さとなり、ハナアブが採集できる可能性は限りなく低いですので今年度はこれでおしまいとなります。今年もご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

来年度もハナアブしらべは継続予定で、次の調査地は大松山周辺にしようと考えています。これまで実施してきた調査地は堆積岩という海や湖などの底の土砂、火山灰、生物の死骸などの様々なものが積もってできた岩が基盤となっています。一方、大松山周辺は堆積岩ではなく、火成岩というマグマが冷え固まってできた岩で構成されています。堆積岩エリアと火成岩エリアで何か違いがあるのかどうかも視野に入れながら来年度もハナアブの調査に臨みたいと思います。興味のある方はぜひご参加ください。

 

閉館時刻が変わります(17時→16時)

月曜日, 11月 14th, 2022

【閉館時刻変更のお知らせ】
11月23日(水)から閉館時刻が通常より1時間早い16:00(最終入館は15:30)となります。予めご了承ください。
<変更後の閉館時刻>16:00(最終入館は15:30)
<期間>2022年11月23日(水)~2023年2月20日(月)

キョロロでは秋冬企画展「美人林ものがたり~里山の美しきブナの森の秘密~」を好評開催中です。
美人林へのご来訪と合わせて、ぜひご覧ください。

【開催報告】採集道具を自分で作ろう!【DIY】

土曜日, 11月 12th, 2022

「森の学校」キョロロでは、11月12日(土)に昆虫採集のための道具を自分で作る新規イベント、「虫とり道具づくり」を開催しました。今回は小さな昆虫や土壌動物などを捕まえるときに便利な道具、「吸虫管」を自作しました。
20221112_虫捕り道具づくり02

吸虫管は空気を吸い込む力で小さな虫を管の中に捕まえる道具です。いくつかバリエーションがありますが、基本的な原理はどれも同じです。今回作成したのは比較的取り回しがし易く、虫を捕まえやすい直列式といわれるバージョンです。
20221112_虫捕り道具づくり05

材料はアクリルパイプ、シリコンチューブ、使い古した捕虫網、ネジ口のついたプラスチックの管(今回は遠沈管を利用)。参加者してくれた子どもたちは、これらをノコギリやハサミで切り取り、接着剤やテープで貼り合わせて、自分用の吸虫管を作成しました。

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虫をキャッチするためのプラスチック管や吸い口となるアクリルパイプは糸ノコギリなどでで適切な長さに切り取りって組み合わせます。

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切り口はヤスリをかけて平らにします。

20221112_虫捕り道具づくり01
各パーツを貼り付け終えたら付け終えたら最後にシリコンチューブを吸い口に取り付けて完成!自分だけの吸虫管は腕の長さとぴったりでした。

作成後は作った吸虫管を手に、早速野外へと繰り出してテントウムシやクモなどを捕まえていました。自作した道具で行う虫捕りは楽しさも一味違うようでした。
秋も終わりに近づいているので今後は虫を見つけることが難しくなるものの、また来年の春になれば今回作成した道具を使って虫捕りをしてくれるでしょう。