Archive for 7月, 2021

地球を想う世界の子どもたちの絵でオリジナル紙芝居づくりWS

土曜日, 7月 31st, 2021

「地球を想う世界の子どもたちの絵でオリジナル紙芝居づくり」
国連子ども環境ポスターワークショップ in 松之山

国連子ども環境ポスターは、世界各地の子どもたちが「地球や環境を大切にしたい」という強い思いから、民族・年齢を問わず様々なモチーフで表現した絵の数々です。生物多様性、食料廃棄、環境問題、貧困など、子どもたちの目を通して描かれた人間と地球環境の関わりを映し出す作品を鑑賞し、それらの絵を使ってオリジナル紙芝居づくりを行います。「絵の鑑賞」と「物語の創造」を通した環境教育ととして、地球環境への理解を深める機会となることを期待しています。

【日時】2021年8月13日(金)10時~12時
【会場】松之山自然休養村センター大会議室
【参加費】無料 
【定員】10組(親子、子どもは小学校3年生以上)
【講師】畑田彩(京都外国語大学)、小林誠(「森の学校」キョロロ)
【主催】総合地球環境学研究所
【お申込み】「森の学校」キョロロまで
【その他】新型コロナウイルス感染拡大状況によりイベントの実施について変更が生じる可能性があります。予めご了承ください。

<国連子ども環境ポスター原画コンテストとは>
国連環境計画(UNEP)などが世界の中学生以下の子どもを対象に行ってきた事業で、毎年環境に関わるテーマで作品を募り、優秀作は世界中で展示されてきました。現在20万点もの作品が総合地球環境学研究所に所蔵されています。
詳細はこちら(PDFが開きます)
https://www.chikyu.ac.jp/publicity/publications/feelings_of_children/img/feelings_of_children.pdf

【SDGs】里山の生き物サポーターズ③-ため池のヒシ採りで開放水面づくり-

木曜日, 7月 29th, 2021

<協力者募集中!>「里山の生き物サポーターズ」は里山管理活動と連動した生物多様性保全活動イベントです。今年度も里山の田んぼ、ため池、森、草地をフィールドにした里山管理活動を通して、みんなで楽しく生き物が暮らしやすい環境の創出や維持を目指します。

第3回目(7/31)はため池のヒシ採りを行い、開放水面をつくります。
キョロロの森に隣接するため池では、体験学習やイベントで様々な水生生物を観察することができます。例年夏になると池の水面が見えなくなるほど一面にヒシが繁茂します。今回の活動ではヒシの一部を除去し開放水面をつくることで、大きな開放水面を好む生物にとっても利用しやすい水辺環境をつくります。また里山ではヒシの実を食料としても採取してきました。今回は実の採取には時期が早いですが、ため池の生き物も観察しながら、ヒシ採りを通じて水辺の生き物の生息環境づくりにつなげていきます。

第3回里山の生き物サポーターズ
【開催日時】2021年7月31日(土)13:00~15:00
【参加費】無料
【定員】20名(事前予約制)
【その他】胴長などお持ちの方はご持参ください。新型コロナウイルス感染拡大防止策の一環としてマスク着用でご参加ください。こまめな水分補給や着帽など熱中症対策もお願いいたします。

<里山の生き物サポーターズ>
キョロロでは里山管理活動と連動した市民参加型の生物多様性保全活動「里山の生き物サポーターズ」を実施しています。木を伐る、草を刈る、水環境を管理するといった伝統的な里山管理が、多くの生物の生息環境の創出や維持につながることに注目し、「里山の生物多様性の保全」という目標を共有しながら里山管理活動を参加者の皆さんと実践するものです。近年、国連が掲げる「SDGs(持続可能な開発目標)」の達成に向けて、私たちの生存の基本である衣食住を担う「生態系サービス(生態系からの恵み)」の持続可能性が、重要なテーマとして認識されています。人間活動の影響を受けて持続的に維持されてきた里山は、持続可能な社会形成に向けた環境-人間のつながりを考える上で、実践的な学びや行動の舞台として適した場所の一つだと私たちは考えます。「里山の生き物サポーターズ」は、里山の生物多様性の保全を目的に誰もが参加できるボランティア参加型のイベントです。里山に関わる一人一人の行動が、里山の持続的な暮らしと生物多様性のつながりの実感に結び付き、里山の生物多様性の保全やその達成に向けた教育資源となることを期待しています。

色素異常のアマガエル2種類展示中

水曜日, 7月 28th, 2021

今年の6月末から7月中旬までにキョロロのお客様から色素異常のアマガエル複数個体が届けられています。この時期はアマガエルのオタマジャクシが変態して上陸し始める頃で、田んぼ周辺などの水辺でたくさんの子ガエルを見ることができます。その中から低確率で発見できる水色のアマガエルとやや透明感のある茶色っぽいアマガエルを提供して頂きました。

アマガエルの皮膚の色は3種類の色素胞が組み合わさってできていて、その色素胞は表面側から内側に向かって黄色素胞、虹色素胞、黒色素胞の順に並んでいます。

水色のアマガエルはこの3種類のうちの黄色素胞がない状態または極度に凝縮した状態で、その下の虹色素胞が青色の光をそのまま反射することでそのように見えます。水色のタイプは数か月すると緑色に戻る例も多いようで、キョロロに届けられた水色アマガエル2個体のうち、片方はすでに緑色が混じり始めています(下の写真)。今年は見せて頂いただけのものも含めると3個体も届けられ、今年は水色アマガエルの発生確率が高めだったのかもしれません。

 続いてやや透明感のある茶色っ ぽいアマガエルは虹色素胞がない状態です。この色素胞はおなかや目の虹彩の白っぽい色にも強く関係しており、これがないと体全体(特におなか側)に透明感がでて、目は虹彩(瞳の周りの部分)も含んだ全体が黒くなります(下の写真)。

 このような色素異常の個体は、5万~10万分の一の確率で生まれるという情報があるように非常に珍しい個体です。最近、色素異常の生き物の記事がよく見られるようになり、探してみよう思う方も増え、発見される確率も増えているのかもしれませんね。ご提供いて頂いた皆様誠にありがとうございました。これからしばらくの間アマガエルの水槽で展示をする予定ですので、ぜひ見に来てください。