Archive for the '②里山だより' Category

ビオトープのモニタリング調査【里山の生き物サポーターズ①】

土曜日, 4月 27th, 2024

里山の生き物サポーターズはキョロロ周辺の里山環境を保全する活動です。今年度最初のサポーターズ活動は「ビオトープのモニタリング調査」。一昨年・昨年にかけて、キョロロ建物の裏手に新しくつくったビオトープの状態を把握するために、どんな生き物がいるのかを調べます。



水中用網をつかって、ビオトープ内の生き物をとにかく採ります。網羅的にすべての生き物をつかまえて、何がいるのかをリストアップすることが目的です。果たして1年間でどのくらいの生き物がビオトープにやってきたのか、そのビオトープの状態は良いと言えるのかどうか、現在の生物相から考えてみます。



昆虫や両生類を中心に、ちょうど30種の生き物が見つかりました。大物はクロサンショウウオの成体。残念ながらアメリカザリガニも見つかりました。非常に明るく開放されたビオトープで、水草なども生えてきていませんが、それなりの種類が確認できたかと思います。ただ、アメリカザリガニという条件付特定外来生物が早くも侵入してしまったので、注意深くモニタリングを継続していく必要があります。

記録された生き物(30種、順不同):フタバカゲロウ、エゾイトトンボ、オニヤンマ、ギンヤンマ、オナシカワゲラ属の一種、アメンボ、ヒメアメンボ、マツモムシ、ミズムシ(?)、ミズカマキリ、オオコオイムシ、チビゲンゴロウ、ツブゲンゴロウ、ヒメゲンゴロウ、ガムシ科の一種、ウンモントビケラ属の一種、エグリトビケラ、ヌカカ科の一種、ユスリカ科の一種、ケンミジンコ類、アメリカザリガニ、ミズムシ(甲殻類)、アカハライモリ、クロサンショウウオ、ニホンアマガエル、ニホンアカガエル、ヤマアカガエル、トノサマガエル、ツチガエル、キタノメダカ

春企画展のフェノロジー!?

水曜日, 4月 24th, 2024

やっと春が来たと思ったら、あっという間に春が過ぎ去ってしまいそうな今日この頃です。
そんな目まぐるしい変化の時期ですが、キョロロの2024年春企画展「しらべてまもろう!里山の植物」も季節の進行ともに少しずつ変わっています。


企画展コーナーの入口に設置している植物は、その時々で入れ替えています。最初は「ユキツバキ」、ついこの間までは「オクチョウジザクラ」を活けていましたが、現在は「キブシ」が可愛らしいお花をつけています。

調査編ワークシートの見本として、水槽で調査対象の植物を展示中。外のタンポポは開花し始めましたが、館内のタンポポは咲き終わってしまいました。その代わり、ショウジョウバカマとトキワイカリソウはどちらも可憐なお花を咲かせています。ワークシートに挑戦して、生き物カードをゲットしよう

植物標本を作ろうのコーナーはリニューアル中。現在は里山の春植物を鉢植えしたミニコーナーに代えています。もうすぐ咲き終わってしまう春植物たちですが、キョロロ周辺でも探してみてください。

まるで生き物の「フェノロジー」のように変わっていく今回の展示。何度でも足を運んで変化を楽しんでいただければ幸いです。
また、GWにも様々な里山体験プログラム(入館者を対象したイベントです)をご用意しています。展示を見て、体験して、キョロロを楽しんでくださいね。

第1回こども探鳥会のご報告

水曜日, 4月 24th, 2024

今年度最初のこども野鳥の会探鳥会を4/13(土)に開催しました。地域の小学校、まつのやま学園の児童をはじめとした小学生9名と松之山野鳥愛護会メンバーをはじめとした大人12名と地域内外の小学生9名の合計21名でまつのやま学園周辺の野鳥を観察しました。

【日 時】令和6年4月13日(土)午前8時から9時30分
【天 候】曇り
【参加者】大人:12名、小学生:9名

とても暖かい快晴の青い空の下での第1回こども探鳥会を開催しました。参加した子どもたちの地域は、新潟市、上越市、十日町市内からも参加いただき広域となっています。ちょうど校庭のサクラの開花日で、ハクモクレンも3分咲きとなっていました。

ホオジロが電線で盛んに囀り、ツバメも採餌にいそしんで飛び回っていました。ムクドリが人家の壁に集団で営巣している建物は、ムクドリの棲みかの優良物件となっています。
カシラダカの囀りが林の中から盛んに聞こえていました。今しばらくこの賑やかな声を聞くことができます。時々ゴジュウカラの高い声が遠くから響いていました。
今年も皆さんと楽しい野鳥観察を通して、自然のしくみの巧みさや美しさ、不思議さをたっぷりと味わっていきます。

【確認できた野鳥 27種】
カワウ、キジバト、コチドリ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ゴジュウカラ、ムクドリ、スズメ、トラツグミ、キセキレイ、セグロセキレイ、アトリ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ、カシラダカ

会員の小学5年生が撮影したアカゲラ

ハシボソガラス

ハシボソガラス

優良物件の家の壁に営巣するムクドリ

渓流の貴婦人とも呼ばれるキセキレイの雄

盛んに囀るホオジロ

こども探鳥会の開会式

探鳥会の様子

最後に観察した鳥のまとめ