Archive for the '②里山だより' Category

2024年春季企画展「しらべてまもろう!里山の植物」

金曜日, 3月 8th, 2024

キョロロでは春季企画展「しらべてまもろう!里山の植物」を3月16日(土)から開催します。雪国の里山の生育する植物の特徴や多様性をテーマとし、特にその調査・保全の重要性について紹介します。市内の絶滅危惧種の標本、新潟大学教育学部から借り受けた県内絶滅種の貴重な標本画像を展示しながら、クイズやワークシートなども用いて植物の調査・保全について楽しく学ぶことができる企画展です。

【会期】令和6年3月16日(土)から7月7日(日)まで
※3月11日(月)から15日(金)は展示入れ替え休館

【入館料】
・令和6年3月31日(日)まで 
高校生以上500円、中学生以下無料
・令和6年4月1日(月)から 高校生以上600円、中学生以下無料

【その他】企画展に関連したイベントを「キョロロの森(※)」を会場に開催します。※環境省の「生物多様性保全上重要な里地里山」選定地。
①花ごよみしらべ
【日時】4月6日(土)、5月11日(土)、6月1日(土)、7月6日(土)の午後1時30分~4時
②植物標本づくり体験
【日時】6月1日(土)午前10時30分~12時
③外来植物(オオハンゴンソウ)の調査・駆除・実験
【日時】6月22日(土)午前10時~12時

スノーシューでブナの巨木に会いに行く

水曜日, 3月 6th, 2024

3月2日(土)に初開催のイベント「ブナの巨木に会いに行く」を開催しました。
里山にあるブナ林は薪炭林利用の中で成立した二次林がほとんどですが、中には原生林にあるような大きく成長したブナを見ることができます。
積雪期にしか近寄れない場所にあるため、スノーシューを履いて雪いっぱいの森に足を踏み入れました。

前夜の降雪により40cmほど新雪が積もりました。
当日も降雪があったり、青空が広がったりと、刻々と変わる景色の表情を楽しみながら進みます。

花芽が大きくなってきたオオバクロモジの冬芽、ハートのカタチをしたヤマウルシの葉痕(下画像)など、冬ならではの自然観察も楽しみました。

▼ユスリカの観察。

▼ふかふかの新雪に寝転ぶと青空が!

キョロロの森の散策路を途中まで歩いてきましたが、ここからは道がありません。緩やかな斜面を登っていきます。
無雪期は低木が生い茂り登ることは容易ではありませんが、積雪期ならではの特別なルートです。

到着です!
息をきらせ登った尾根近くに、大きなブナが1本立っていました。
周囲長さは300cm以上で、大人3人が手をつなぐとちょうど周りを囲うことができるくらいの太さです。
周辺にはブナの二次林やスギの植林、林道も近い場所にありますが、生える場所は傾斜がきついため、おそらく伐り残されたのではないかと考えられます。


美人林のような細く密度の高いブナの林とは対照的に、枝ぶりも豪快!大迫力です!
数百年にわたり、里山の移り変わりを見てきたことでしょう。
里山の多様なブナの姿を見ることができました。

新雪が降り積もった直後のスノーシュー日和の観察会となりました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
※写真の一部は参加者の方からご提供いただきました。

満月が現れた!満月のブナ林スノーシュー2024

火曜日, 3月 5th, 2024

2月24日(土)に「満月のブナ林スノーシュー」を開催しました。
雲に隠れたり顔を出したりの満月、夜の森の表情も刻々と変化します。
イベント後半には雲が薄くなり、雲の中に隠れていた明るい満月が顔をのぞかせてくれました!

満月が現れると、冬の森は一気に明るくなります。
バーコードのような月影がはっきりと雪面に伸び、満月の夜ならではの明るいブナ林を楽しみました。

月の明かりに照らされたブナの木々には、地衣類がぼんやりと浮かび上がります。
明るい夜空にオリオン座を見上げることもできました。

雪面に伸びるブナの月影、満月の夜ならではの幻想的な明るいブナ林を、スノーシューを履いて夜のブナ林での特別なひと時を過ごすことができました。

※写真は参加者からご提供いただきました。
※今回のイベントは美人林の夜間利用について地主さんから許可をいただき、地形や散策に適したエリアを熟知したスタッフ数名が同行し、参加者の安全管理を行いながら開催いたしました。冬季、池は雪で覆われ、特に夜間は地形の視認性が非常に低下します。夜間の散策には危険が伴いますので、一般の皆様のご利用はお控えください。