Archive for 11月, 2022

川虫しらべ 2022年11月活動報告

日曜日, 11月 27th, 2022

今年度最後の川虫しらべは、8名の方にご参加いただきました。
水温9.7℃の冷たい川のなか、川虫を探していただき、ありがとうございました。

今回確認された種は21種でした:
トビイロカゲロウ属の一種、オオクママダラカゲロウ、モンカゲロウ、フタスジモンカゲロウ、ニホンカワトンボ、オニヤンマ、ミルンヤンマ、フタツメカワゲラ属の一種、オナシカワゲラ属の一種、フサオナシカワゲラ属の一種、オオコオイムシ、センブリ属の一種、ヘビトンボ、ウルマーシマトビケラ、トウヨウグマガトビケラ、ガガンボ属の一種、🈟ハマダラナガレアブ、ユスリカ科の属未同定種、ミズムシ、サワガニ、カワニナ



今回の調査で採集された川虫(一部)
1. オオクママダラカゲロウ、2. モンカゲロウ、3. フタスジモンカゲロウ、4. ニホンカワトンボ、5. オニヤンマ、6. ミルンヤンマ、7. フタツメカワゲラ属の一種、8. オナシカワゲラ属の一種、9. フサオナシカワゲラ属の一種、10. オオコオイムシ、11. センブリ属の一種、12. ヘビトンボ、13. ウルマーシマトビケラ、14. トウヨウグマガトビケラ、15. ガガンボ属の一種、16. ハマダラナガレアブ、17. ユスリカ科の属未同定種、18. ミズムシ

今回はクロカワゲラ科の幼虫を狙っていたのですが、残念ながら見つけられませんでした。
現地では「これがクロカワゲラ」と解説しましたが、オナシカワゲラ属の一種の見間違いでした。すみません…。

ちょっと早めに小坪野沢から戻り、顕微鏡で観察したり、今年のまとめ・来年度の計画について皆さんと相談しました。
来年度は特定の河川だけで調査するのではなく、色々な河川で調べていく方向でまとまりました。
冬の間にしっかり計画したいと思いますので、来年度もよろしくお願いします!

11月の定例探鳥会のご案内

水曜日, 11月 23rd, 2022

11月の定例探鳥会をご案内します。

【日時】令和4年11月26日(土)午前8時30分から11時30分まで
【集合】「森の学校」キョロロ駐車場
【探鳥コース】キョロロの森(バードピア須山)から光間を通り、松口地内約3㌔を探鳥します。
【その他】探鳥後、鳥合わせをして解散します。
【定員】20名 「森の学校」キョロロ(☎025-595-8311)にお申し込みください。
【コロナ対策】新型コロナウイルス第8波の拡大が懸念されています。基本的な感染防止対策の徹底にご協力をお願いします。

冬鳥の観察ができることを楽しみにしています。
お天気もよさそうですので是非参加してください。

 

最近撮影された野鳥

樋口撮影

キンクロハジロ

ハイタカ

アオゲラ

カケス

メジロ

ヤマガラ

シジュウカラ

ハクセキレイ

ホオジロ

以下村山撮影

トビ

ノスリ

11月ハナアブしらべの活動報告

土曜日, 11月 19th, 2022

 今年度最後となるハナアブしらべは11月19日にキョロロ周辺で実施しました。外での調査に移る前に、今年度のハナアブしらべの成果のおさらいをプレゼンしました。

ハナアブ知識の復習から始まり、今年各月の調査結果を振り返り、今年で松之山産のハナアブを何種追加できたかを確認しました。去年度までで82種が確認されましたが、今年は12種追加となり、合計94種になりました。また、この調査で生まれた科学的な業績についても確認しました。まず、今年は去年度までの調査結果をキョロロ研究紀要で掲載しました。加えて、去年度に定期的にご参加いただいた小学生たちが県内初記録となる種や、日本未記録や新種の可能性のある貴重な種を採集したことで、今年は県内のいくつもの報道機関にそれに関する記事を掲載して頂きました。ハナアブという一般に見向きもされない昆虫ですが、1年以上かけて地道に努力してきた結果が認められたのだと思います。このような一般公開となる業績は永久的に残りますし、この調査での経験や業績が子どもたちの今後に進路選択などに生かされれば幸いです。

てハナアブの調査の方ですが、やはり冬が近づき種数・個体数ともに少ない結果となりました。7名の参加者で、合計8個体4種が採集されました。気温は低かったものの、日の当たるセイタカアワダチソウやユウガギクの花、花も咲いていないのになぜかハエやハチの集まるキツネヤナギ周辺である程度ハナアブが確認できました。そしてハナアブよりもはるか多くのヒメガガンボやガガンボダマシの仲間が飛んでいました。今回採集されたのハナアブは以下の通りです。

①ホソヒメヒラタアブ1♂

②ホソヒラタアブ4♂

③シマハナアブ1♀

④オオハナアブ1♂1♀

松之山初確認となるハナアブは見れませんでしたが、ほぼ冬の環境でも力強く生きているハナアブの姿が観察できました。今回見られたハナアブは越冬することができる種で、成虫は地面や朽木の洞などで厳しい冬を乗り越えると思われます。来月はハナアブが基本的に活動できない寒さとなり、ハナアブが採集できる可能性は限りなく低いですので今年度はこれでおしまいとなります。今年もご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

来年度もハナアブしらべは継続予定で、次の調査地は大松山周辺にしようと考えています。これまで実施してきた調査地は堆積岩という海や湖などの底の土砂、火山灰、生物の死骸などの様々なものが積もってできた岩が基盤となっています。一方、大松山周辺は堆積岩ではなく、火成岩というマグマが冷え固まってできた岩で構成されています。堆積岩エリアと火成岩エリアで何か違いがあるのかどうかも視野に入れながら来年度もハナアブの調査に臨みたいと思います。興味のある方はぜひご参加ください。