Archive for the '③イベントだより' Category

定例探鳥会(6月)の報告とこども探鳥会(7月)のご案内

木曜日, 7月 10th, 2025

6月の定例探鳥会の報告

日時:2025年6月28日(土)午前4時30分~7時15分まで
天気:曇り、一時霧雨、開始時の気温21℃
参加者:大人19人、小学生1人

梅雨の終盤の涼しい朝に開催された探鳥会は、時折霧雨が降る曇り空でした。野鳥は子育て真っ最中で、抱卵、育雛、巣立ったヒナを連れた家族での行動など、様々な様子が見られました。アカショウビン、キビタキ、クロツグミなどの夏鳥たちが終始囀っていた探鳥会で、サシバが巨大なムカデを咥えている珍しいシーンも観察できました。サシバは里山を代表する猛禽類ですが、人間が手をかけている里山の棚田は、野鳥を含む多くの生き物たちのすみかとなっています。探鳥会を通して生物多様性や自然への理解を深めたり、保護について考えていきましょう。

確認できた野鳥(31種):オシドリ、カルガモ、キジバト、アオサギ、ホトトギス、サシバ、アカショウビン、コゲラ、オオアカゲラ、アオゲラ、サンショウクイ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、オオヨシキリ、ゴジュウカラ、クロツグミ、キビタキ、ニュウナイスズメ、スズメ、キセキレイ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ、ノジコ

キョロロの森は開館時間の利用に限定されています。松之山野鳥愛護会またはキョロロが主催する探鳥会を除き、許可なく立ち入りはできません。
また、地域内でも来訪者による野鳥観察が原因となって、地元とのトラブルが多発しています。
掲示されている看板の内容に従っていただくとともに、ルール・マナーの順守徹底をお願いいたします。


▲探鳥会の様子


▲杉の梢でムカデを咥えるサシバ


▲アオゲラ


▲オオアカゲラの親子?


▲ノジコ

 

7月のこども探鳥会のご案

まつのやま学園周辺を会場に、小中学生向けの探鳥会、第4回「こども探鳥会」を開催します。主に地域の小中学生が対象ですが、他地域からでも参加できます。小学3年生以下は保護者同伴でご参加ください。

【日時】令和7年7月12日(土)午前8時から9時30分まで
【集合】まつのやま学園駐車場(雨天の場合はまつのやま学園のピロティ)
【探鳥コース】まつのやま学園周辺
【その他】探鳥後、鳥合わせをして解散します。

最近撮影された野鳥

▲川を泳ぐカルガモ


▲モズの雌


▲河原のキセキレイ

2025年夏季企画展「われら両生類!里山のカエル展Ⅱ」両生類の多様性に触れよう!

水曜日, 7月 2nd, 2025

\あのカエル展がかえってくる!/
7月19日(土)から夏季企画展「われら両生類!里山のカエル展Ⅱ」を開催します。この企画展は令和元年に開催した同企画展のリバイバル展です。再開催を希望される多くの声をいただき、最新の知見を取り入れ改めて開催します。十日町市の里山に生息するカエルやイモリ、サンショウウオといった様々な両生類の生体展示を中心に、20種類の両生類の個性的で驚きの生態を楽しく学べる企画展です。両生類の熱い夏!ご来館、お待ちしております!


▲モリアオガエル

▲アズマヒキガエル

▲アカハライモリ

▲令和元年度「われら両生類!里山のカエル展」の様子

【会期】令和7年7月19日(土)から10月13日(月・祝)まで
※7月14日(月)から18日(金)は展示入れ替え休館

<関連企画>
「塗って学ぼう!トノサマガエル」
【日時】令和7年8月11日(月・祝)10:00~12:00
【講師】佐藤直樹氏(妙高高原ビジターセンター 佐藤直樹氏
【体験料】2000円

【内容】3Dプリンターで造形した原寸大トノサマガエル模型に、生体を観察しながら模様を着色します。

<その他>
・ワークシート「キョロロからの挑戦状」
・お絵描き折り紙でオリジナルジャンピングカエルを作成

・アンケート回答者限定!オリジナルデザインのカエルシールをガチャでゲット
・カブトムシルーム:館内設置のテント内にて間近でカブトムシを観察できます(期間:主に8月中)

▲カブトムシルーム

【いきものいっぱいの田んぼ】田の草とり&田んぼの生き物調査隊2025

日曜日, 6月 29th, 2025

6/15(日)・29(日)にキョロロのお米づくりイベントの一つ「田の草とり&田んぼの生き物調査隊」を開催しました。
田んぼを覗くとオタマジャクシが気持ちよさそうに泳いでいます。植えた苗も徐々に大きくなってきており、その周辺にはヒエやオモダカ、イボクサなどが生え始めています。
キョロロの田んぼでは除草剤を使わず手作業でのお米作りを実施しているため、草とりも手作業。
「田の草とり」はお米づくりで一番大変な作業といわれて大変な作業ですが、おいしいお米のために頑張りました!

▲6月15日の田の草とりの様子


▲6月29日の田の草とりの様子

後半は子どもたち中心に、手に網を持ちながら田んぼの生き物を調べました。田んぼの中にどんな生き物がいるかな?
歩くと泥で水が濁りますが、そのなかで動いているものを見つけて網ですくい上げます。
はたしてどんな生き物がいたのでしょうか。「オタマジャクシがいる!」「メダカがいた!」いろんな声が飛び交います。


6月15日には上陸直後のアカガエルの仲間(ヤマアカガエル・ニホンアカガエル)が観察できました。
6月29日にはトノサマゲルのオタマジャクシ、また上陸直後のツチガエルが観察できました。
田んぼでカエルの仲間が順調に育っています。

採集した生き物は、それぞれの種類について研究員から解説を聞きながら観察しました。
田んぼに暮らしている生き物たちも、食べたり食べられたりして過ごしています。
田んぼという人間がつくり出した環境にもたくさんの生き物がいて、それらが繋がって里山の自然ができていることを学ぶことができました。

6月15日は小雨の中、6月29日は暑い中、みなさんに田の草とりを頑張っていただきました。
草もたくさん生えますが、そのほかにも様々な生き物がすんでいる田んぼです。きっとおいしいお米になるでしょう!

▲田の草とりが終わったキョロロの田んぼ