Archive for 1月, 2024

12月の定例探鳥会の報告と1月の探鳥会の案内、ミツユビカモメ保護の報告

水曜日, 1月 24th, 2024

12月の定例探鳥会の報告

2023年12月23日(土) 午前8時30分から11時まで キョロロの森から松口地内周回コース(約3㎞)

天気:雪、開始時気温:-3℃、参加者:大人6人、確認種:18種

強い寒波の到来で降りしきる雪の中を探鳥会に出発しました。時折雪が小降りになると、鳥たちも姿を見せるようになりました。

歩き始めてすぐに電線にセグロセキレイが止まり、木の梢にはツグミの群れが現れました。越道川周辺では川面を泳ぐマガモに出会いました。川岸の木には、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、エナガなどのカラ類の混群がいて、その中に一羽混じっているキクイタダキを見つけました。ラッキーでしたね。なかなか見られない日本で一番小さなかわいい鳥です。

観察をしていると目の前の川岸からイタチが現れ、川の中を泳ぎ対岸に渡り、さらに雪の中を潜り進むとその先で顔を出しました。かわいい顔をしていました。

鳥をはじめとしていろいろな生き物にも出会えた探鳥会でした。

確認した鳥 マガモ、ノスリ、ヤマセミ、コゲラ、オオアカゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、キクイタダキ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、カワガラス、ツグミ、セグロセキレイ、カワラヒワ

会員が撮影した野鳥

マガモ 樋口撮影

ノスリ 加藤撮影

キクイタダキ 加藤撮影

シジュウカラ 加藤撮影

シジュウカラ 樋口撮影

メジロ 加藤撮影

ツグミ 加藤撮影

イタチ 樋口撮影

集まった参加者 樋口撮影


川岸で観察する参加者 村山撮影

十日町市松代で海鳥で冬鳥のミツユビカモメ保護

12月19日 午後3時頃

松代の国道253号線、松代郵便局付近で飛び立てず道路脇にうずくまっているミツユビカモメを保護しました。

一時預かりましたが翌朝には亡くなってしまいました。

二、三日前の大雪を降らせた強風で迷い込んだものと思われました。

ミツユビカモメは冬鳥で、日本近海に渡ってきます。海岸から離れたところに見られるようです。新潟県では、内陸まで迷行した記録があります。

とても珍しい出来事でしたので報告いたします。

保護されたミツユビカモメ 村山保護、撮影

1月の定例探鳥会のご案内

松之山野鳥愛護会と「森の学校」キョロロの市民協働調査でもある1月の定例探鳥会をご案内します。

【日 時】令和6年1月27日(土)午前8時30分〜11時30分
【集合地】「森の学校」キョロロ駐車場
【日 程】午前8時30分 探鳥会開始
探鳥会に続いて、鳥合わせ・情報交換
午前11時30分 終了予定
【申し込み】「森の学校」キョロロ
※当日は降雪が予報されています。防雪、防寒対策をして参加してください。

最近撮影された野鳥

ここからは樋口撮影

カケス

ジョウビタキ

ヤマドリ

オオアカゲラ

モズ 村山撮影

 

【雪里の小正月の伝統行事】若木迎え・どんど焼き・花餅飾り2024

日曜日, 1月 7th, 2024

小正月の伝統行事イベント「若木迎え・どんど焼き・花餅かざり」を1/7(日)に開催しました。
新年の恵みを祈り、家内安全・無病息災を祈る、雪里松之山の小正月の伝統行事です。
キョロロでは自然のめぐみを展示やイベント、研究活動等様々な博物館活動に活用しています。自然のめぐみに感謝する小正月の伝統行事を、毎年参加者と地域の皆さんと共に継承し開催しています。皆様に一刻も早く平穏な日々が訪れますよう、雪里松之山からお祈り申し上げます。

まずは「若木迎え」をキョロロの森で行いました。みなさんスノーシューを装着して、森に向かってさぁ出発です!
周囲の森は昨夜からの降雪で雪景色。例年にない小雪で雪面は歩きやすい状態でした。

若木迎えは約50年ほど前まで松之山の各集落で行われてきましたが、薪を燃料として使わなくなった現在では行われなくなり、地域内で一度途絶えた伝統行事です。
今では市史や文献などでしか垣間見ることができないこの伝統行事ですが、キョロロでは体験イベントとして復活・開催し、住民と参加者との交流を通して継承しています。
今年の恵方(東北東やや東)に向かって祭壇を作り、旧年の感謝と新年の恵みを祈念しました。


その後、周辺の若木、枝を伐りました。
小雪の今年は多くの木々がまだ雪に埋まっていないため枝も伐りやすく、ブナやコナラ、リョウブやオオバクロモジなどの木々を伐ることができました。
若木迎えは「木伐り正月」とも呼ばれ、1/11~14の間に行われることが多かったそうです。


若木迎えで伐ってきた枝を囲炉裏で燃やして煙を浴びると若返る、体が丈夫になるという言い習わしがあります。
キョロロでは伐ってきた木を、藁でつくった賽の神に刺し入れ、いっしょに燃やします。


年男年女のみなさんや子どもたち中心に点火していただき、豪快に燃え上がるサイノカミです。
カラムシの茎でつくった「トボシ」を使って、火を分け点火します。

今年も豪快に炎に包まれ、藁もきれいに燃え落ちました。
けむりと共に舞い上がった黒い藁の燃えカスが、雪の上に刺さると不作、横に落ちると豊作という言い習わしがあります。
今日の燃えカスは全て横向きに落ちてきましたので、今年は豊作間違いなしですね!
今年はスルメやニシンを焼いていただき味わいました。

その後館内に移動し、花餅かざりを作りました。
今年も5色の花餅を用意しました。雪に覆われ花のないこの時期に行われてきた小正月の伝統行事です。




まずは参加者全員でダンゴの木(ミズキ)の枝先に花餅や飾りの煎餅を飾り、展示用の花餅飾りを作りました。
枝いっぱいについた花餅。館内はまるで花が咲いたような晴れやかな雰囲気になりました!
その後、お持ち帰り用の花餅飾りをご家族ごとに作りました。
みなさん各々素敵な花餅飾りが完成しました!

事前準備には友の会の皆さまからご協力いただきました。大変ありがとうございました。
今年も無事に小正月の伝統行事体験イベントを開催することができました。
良い年になりますよう、雪里松之山からお祈り申し上げます。

【放送日変更】NHKさわやか自然百景「新春特集 人と自然がつながりあう大地」

金曜日, 1月 5th, 2024

放送延期となっておりました「さわやか自然百景・新春特集」は1月8日(月・祝)に放送予定となりました。
ぜひご覧ください。
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全国
1月8日(月・祝)【総合】午前10:10~11:23

愛知県・三重県・岐阜の東海3県
1月13日(土)【Eテレ】午前4:17~5:30
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\テレビ放送のご案内/
NHKさわやか自然百景「新春特集 人と自然がつながりあう大地」にて、棚田やブナ林を中心とした十日町市松之山の里山とそこに生きる生き物たちが紹介されます。松之山・キョロロ周辺の里山でタレント磯山さやかさんを学芸員がご案内しました。全国の皆様、是非ご覧ください。

【放送局】NHK総合1
【番組名】さわやか自然百景「新春特集 人と自然がつながりあう大地」

【放送日時(延期)】2024年1月8日(月・祝)10:10~11:23
【内容】(番組HPより)お正月2日の朝は「さわやか自然百景」新春特集!折に触れ、暮らしに寄り添う豊かな自然を見つめてきたこの番組。新春特集ではその中から厳選した場所を、磯山さやかさんが訪ねて人と自然の豊かな関わりを体感します。新潟では日本有数の美しい棚田を訪れ、里山に浸ります。横浜の鶴見川では都市部のバードウォッチングに挑戦!オオタカの狩りにも遭遇します。北海道栗山町では人々の努力で再生された里山の自然を紹介します!

【番組HP】
https://www.nhk.jp/p/sawayaka/ts/89LVV5QNNM/episode/te/WKRG9ZNYQ8/