Archive for the '③イベントだより' Category

光に集まる虫を観察「夜の昆虫探検2021」

金曜日, 10月 8th, 2021

昼間の森ではなかなか見ることのできない昆虫たちを、ライトトラップで観察する「夜の昆虫探検」。
今年は7・8月に大厳寺高原キャンプ場を会場に、9月にキョロロの森を会場に、計3回開催しました。

ライトトラップでは昆虫が光に集まる性質を利用して昆虫を集めます。
今年はどんな昆虫が見つかったでしょうか?

9月にキョロロの森を会場に開催した際には、「ヤママユガ」や「クスサン」といった蛾の仲間ををたくさん観察することができました。
これらはブナ科を中心とした植物を幼虫の時期に食べて育ちます。周辺の森が育んだ大きな蛾たち、迫力があります。
蝶ネクタイのように襟元に止まったシーンも。蛾ネクタイですね(笑)

こちらは「ケラ」です。
普段は田んぼ周辺などの地面に穴を掘り暮らしていますが、コオロギの仲間で翅をこすり合わせて鳴きます。
ちゃんと翅を使って飛んできたことがわかります。

こちらはステルス爆撃機のような形をしている「クロホウジャク」という蛾です。
ハチドリのように高速で羽ばたきながら花の蜜を吸うことができます。

クワガタやカミキリムシといった甲虫、セミ、ハチ、トビケラや蛾など、今年も夜の昆虫探検で昆虫の多様性を観察することができました!

ひっつき虫を集めよう!-探求型自然体験イベント「キョロロ生物部」④-

木曜日, 10月 7th, 2021

9月の「キョロロ生物部」は『ひっつき虫を集めよう!』をテーマに開催しました。ひっつき虫とは、動物の体に付着して広がる種子散布様式をもつ植物の種子(果実)のことで、種子の表面には特徴的な構造やネバネバの粘液をもち、動物の体や衣類に付きます。
自分自身がタオルを体から垂らし動物になりきり、いろいろな里山の環境を歩きひっつき虫を集め、その特徴を探りました。

最初に何種類くらいのひっつき虫が集まりそうか予想し、その後森のふち、森の中、田んぼの周り、草原を歩き回りました。

おや!さっそくタオルに引っ付き虫がつき始めましたね(ヌスビトハギ)。

タオルに付着したひっつき虫を一つ一つ取り外し、種類ごとに分類しその数を計測していきます。
どんなひっつき虫がついていたかな?



調べた結果、ヌスビトハギやチカラシバ、チヂミザサ、イノコヅチ、キンミズヒキ、ミズタマソウなど7種類のひっつき虫を集めることができました。
まとめてみると、森のふちに多かった種類や、森の中に多かった種類があったりと、それぞれ特徴を考察しました。

さらにそれぞれのひっつき虫を顕微鏡で拡大し、どんな特徴があるのかを観察しました。
小さなとげがたくさんついていたり、とげに返しがついていたりと、なぜひっつき虫が付着するのかを確認しました。

タヌキの剥製にしっかりとくっつくひっつき虫(イガオナモミ)。
動物に付着し種子散布されるということを、実際に毛皮につけてみて確認しました。

\調べるって、楽しい!/
「キョロロ生物部」は里山の生き物をテーマに、予想→調べる→考察するという科学的な思考を毎回体験し、楽しく里山の生き物を調べます。科学の考え方を楽しく学ぶ体験を通じて、子どもたちの「探究する力」の育成を目指すイベントです。結論はみんな違ってみんな良し◎です。今年度は5月からスタートし、「観察する」「数える」「比べる」などをテーマに、自分たちの手で里山の生き物を調べ、探求します。小学生以上を対象に、11月まで毎月第4日曜日(8月は第5)に開催します。生き物が好き、調べることが好き、地域の自然をもっと知りたい子どもたちのご参加をお待ちしています。

2021年のテーマ
8月:「ザリガニがいる・いない池の生き物を比べよう」
7月:「ダンゴムシ迷路の謎解きに挑戦」
6月:「オタマジャクシを色と形で分けてみよう」
5月:「水生生物の形や動きの観察」

生き物いっぱいの田んぼで稲刈り2021

水曜日, 10月 6th, 2021

10/3(日)にキョロロの田んぼの稲刈りを行いました。メダカが泳ぎ、オタマジャクシやカエル、水生昆虫やイナゴ、ヘビなどいろいろな生き物を育む田んぼで大きく実ったイネ。
田んぼの水を抜かないお米作り、生き物が避難できる通水路「江」づくりなど、キョロロではたくさんの生き物を観察することができる田んぼづくりを続けています。
今年も「田んぼはイネだけが育つ場所ではない」ということを、1年間体験イベントや学校の体験学習を通じて観察し学ぶことができました。

稲刈りは、里山の農業に触れることができるキョロロの定番イベントです。
今年も皆さんのご協力のもと、江づくり、田植え、田の草とりを経て、今回の稲刈りを無事迎えることができました。
今回も地域の方々を師匠に、里山の稲刈りを学び体験しました。




水を抜かないキョロロの田んぼはぬかるんでいます。足元を見るとメダカやコオイムシが泳ぐ姿が。
稲刈り後の田んぼに、さっそくトンボが産卵する姿も見られました。
田んぼが様々な命を育む場所であることを改めて実感します。

地域方々からは、手を切らないイネの刈り方、藁を使った結わい方、稲束をくるっと回転させた結わい方など、里山のお米づくりに関するいろいろな知恵や技を教えていただきながら、稲刈りは進みます。田んぼ仕事の知恵や技がキラリと光ります。


刈った稲は、キョロロの駐車場に設営した「はさ」に掛けて乾燥します。
今年はキョロロの正面にはさ場を作りました。
結わいた稲の渡し方、掛け方など、はさ掛けにもいろいろなコツがあることを教えていただきました。


今年のお米の出来はどうでしょうか?楽しみです。
田植え、田の草とり、稲刈りにご参加いただいた皆様には新米をお届けいたします!
どうぞお楽しみに!