ゲンゴロウ相調査について

2024年度4月から、新しい市民参加型生き物調査「ゲンゴロウ相調査」を開始します。キョロロが立地する松之山において、ゲンゴロウ類はわずか11種しか記録されていません(永野ら 2009)。水田やため池などの水辺が広がる松之山にはより多くの種類が生息しており、報告されていない種類もいます。そこで、この11種に加えてしっかりと記録・報告するべく、松之山のゲンゴロウ相を調査したいと思います。

調査への参加にあたっては、次の3つの条件があります。

①昆虫採集・標本作製に慣れていること
参加される方はイベントの参加者ではなく「調査者」です。網や毒ビンを携えて野山を歩き、ときにはヤブこぎしながらの採集です。タトウ標本も作ってもらい、キョロロに収めていただきます。したがって、昆虫採集と昆虫標本の作製の経験が必要です。

②終日参加できること
午前中は調査、午後は標本作製と結果のまとめを想定し、時間は10:00~15:00(昼食の時間あり)としています。途中で抜けられると採集物の処理ができませんので、終日の参加として予定してください。なお、昼食は各自ご準備いただきます。

③ゲンゴロウハンドブックを持参すること
文一総合出版の「ゲンゴロウ・ガムシ・ミズスマシハンドブック」(三田村ら 2017)をご持参ください。およそ2,000円です。教科書として使用するとともに、捕まえたゲンゴロウの種類も自分で調べてもらいます。

皆さんと一緒にしっかりと調べたいと思います。ご協力よろしくお願いします!


コシマゲンゴロウ


ゲンゴロウ・ガムシ・ミズスマシハンドブック

◆松之山で記録されているゲンゴロウ類(永野ら 2009):
ケシゲンゴロウ
ツブゲンゴロウ
キベリクロヒメゲンゴロウ
ヒメゲンゴロウ
ハイイロゲンゴロウ
シマゲンゴロウ
コシマゲンゴロウ
マルガタゲンゴロウ
メススジゲンゴロウ
クロゲンゴロウ
ゲンゴロウ

三田村敏正, 平沢桂, 吉井重幸. (2017) ゲンゴロウ・ガムシ・ミズスマシハンドブック. 文一総合出版, 東京.
永野昌博, 澤畠拓夫, 青木由親, 保科英人, 高橋雅也. (2009). 十日町市松之山地域のゲンゴロウ相. 雪里研究 1: 27.

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