Archive for 3月, 2010

飾りのわら細工づくり

日曜日, 3月 21st, 2010

今日は強風が吹いたり黄砂が舞ったり雪が降ったりと外では天候が荒れていましたが、キョロロ館内では本日「飾りのわら細工」を作るイベントを開催しました。

今回はワラよりも扱いやすいビニールひもを使って、「カメ」や「すっぽん」、「みの」を作りました。
写真は手のひらサイズのすっぽんです。すっぽんといっても、カメの仲間のすっぽんではありません!ワラで作った長靴を、こちらでは方言で「すっぽん」と言います。

左は先生、右は私。
右からは雑さがただよっています(笑)一足作るのに4時間かかってしまいました。
先生はスイスイと編んでいきましたが、微妙な力の入れ具合などで隙間があいたりするのでなかなか気が抜けません。ワラ細工って難しいですね~。

先生どうもありがとうございました!

3月のキョロロの森

土曜日, 3月 20th, 2010

あたたかな日差しの今日、キョロロの森を歩いてみると斜面のところどころで地面が顔を出していました。
ユキツバキやエゾユズリハなどの常緑低木は、数か月ぶりの太陽の光を浴びて気持ち良さそうです。

マルバマンサクはいち早く小さく黄色い花を咲かせています。
マルバマンサクは花粉を虫に運んでもらう虫媒植物ですが、まだ虫も見当たらないこの時期に、ちゃんと虫は花に来てくれているのでしょうか?早く咲き始めることは、必ずしも良いことだけではないかもしれませんね。

雪に押しつぶされていたブナの若木も、ようやく解放ですね。
もっと小さいブナ幼木は、まだまだ足の下。しばしの辛抱です。

朝は雪面も硬くしまってますが、日が高くなるとスノーシューを履いていてもズボっと足をとられてしまうことも。
でもまだまだ2mほどの積雪。雪どけはいつかな~?

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ブナの幹の模様

土曜日, 3月 13th, 2010

美人林にはまだ2m以上の積雪があるので、雪がない時期に見上げていた高さの風景が、目線の高さで観察できます。

葉っぱがある時期にはあまり注目しませんでしたが、この時期雨が降った時なんかはブナの幹の模様が目につきます。
ブナの幹に付いている斑点のようなコレ、「地衣類」といって立派な生き物なんです。

地衣類は「菌類」と「藻類」という別々の生き物が一緒に暮らしている共生体です。
菌類藻類に住み家を、藻類菌類に光合成による栄養をそれぞれ与えていて、持ちつ持たれつで生活しています。姿は地味ですが、なかなかすごいやつらです。

いろいろなタイプの地衣類がいました

白くて小型の斑点タイプ


緑で広がるタイプ


紅一点、赤い地衣類も発見

この高さは冬でも雪の中に埋まることがないので、地衣類の種類も豊富のようです。
地衣類は大気汚染の指標生物でもあるので、松之山の空気の綺麗さと関係があるのでしょうか?

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