まだ、３ｍ近くの雪が残る十日町市立松之山中学校では、今日、第６６回卒業式が挙行された。
家庭や地域、教師と関わりながら心豊かに育った子どもたちは、真面目に、そして、真剣にものごとに取り組み大きく成長した。１８名の卒業生は、お世話になった人たちに感謝しながら、夢と希望に胸を膨らませ学舎を巣立った。

昭和３７年に始まった松之山大地滑りで昭和３９年に現在地に移転新築された校舎も約５０年が経つ。伝統を受け継ぐとともに新しい文化を生み出してきた。

校長先生から一人一人に卒業証書が手渡された。

卒業生代表による答辞が始まると、感極まり声を詰まらせる場面もあった。

式終了後、卒業生による卒業記念合唱「ふるさと」が披露された。素晴らしい合唱であった。

卒業生が総合的な学習の時間にプロデュースしたゆるキャラの「ゆとっと」も参列し、産みの親である卒業生１８人の巣立ちを見送った。

ゆるキャラ「ゆとっと」とは、今回の卒業生１８人が今年度の総合学習の時間を活用してデザインを考え、着ぐるみ製作の費用を募金活動でまかなった。これは、地域貢献の一環として、卒業生が松之山地区のよさをＰＲするゆるキャラをつくろうと、昨年５月から「松之山ゆるキャラプロデュース大作戦」をスタートさせ、同地区を代表する野鳥のアカショウビンやブナの葉などを取り入れたデザインを考案した。名前は地元の代名詞的な松之山温泉をイメージした「湯」と鳥を意味する同地域の方言「とっと」から命名したものである。

中学校の玄関を出たところの正面の斜面には、春を告げるフキノトウが卒業生の門出を祝うかのように早くも咲いていた。

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撮影日：2013年3月8日

春の陽気に誘われて

美人林の池にも水面がのぞき始めた

２羽のオオアカゲラがドラミングを交わしていた

ホオジロも陽気に誘われて現れるも、囀りにはまだ早く、チッチッチッと地鳴きのままである。

ブナの幹の回りには、根明けの始まりが見られる。

いぎり間（縁切間）には、雪の下で冬を過ごした常緑の低木であるヒメアオキやユキツバキなどが顔をのぞかせる。春近しの気配を漂わせる。

ヒメアオキ

ユキツバキとシシガシラ

エゾユズリハ 

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撮影日：2013年3月7日

雪虫がNHKで全国デビュー！

明日7日、午前8時15分から、NHK「あさイチ」の「ＪＡＰＡなび」で、新潟・十日町が紹介されます。その中で、キョロロと雪虫が放送される予定です。全国放送にキョロロがデビューします。どうぞご覧ください。
 

雪里のキョロロは、今約３ｍの雪に囲まれています。道路はきれいに除雪され、年間を通して開館しています。

キョロロ駐車場に現れた巨大なキョロロ峰は、１０ｍ近くあります。。

キョロロ周辺では、いろいろな雪虫が見られます。雪虫については情報がまだ十分ではないようです。キョロロの鶴智之研究員が今その実態を研究しています。

キョロロ周辺で見つかったクモガタガガンボ

キョロロには、日本一の昆虫屋「志賀夘助」氏の世界の蝶の標本が展示してあります。

キョロロは、昆虫をはじめとした自然の動植物の調査、観察や、地域に伝わる伝統文化の伝承を行っています。どうぞお出かけください。

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撮影日：2013年3月6日