松之山中学校第66回卒業式 キョロロで学んだ生徒も卒業

 まだ、3m近くの雪が残る十日町市立松之山中学校では、今日、第66回卒業式が挙行された。
家庭や地域、教師と関わりながら心豊かに育った子どもたちは、真面目に、そして、真剣にものごとに取り組み大きく成長した。18名の卒業生は、お世話になった人たちに感謝しながら、夢と希望に胸を膨らませ学舎を巣立った。

昭和37年に始まった松之山大地滑りで昭和39年に現在地に移転新築された校舎も約50年が経つ。伝統を受け継ぐとともに新しい文化を生み出してきた。

校長先生から一人一人に卒業証書が手渡された。

卒業生代表による答辞が始まると、感極まり声を詰まらせる場面もあった。

式終了後、卒業生による卒業記念合唱「ふるさと」が披露された。素晴らしい合唱であった。

卒業生が総合的な学習の時間にプロデュースしたゆるキャラの「ゆとっと」も参列し、産みの親である卒業生18人の巣立ちを見送った。

ゆるキャラ「ゆとっと」とは、今回の卒業生18人が今年度の総合学習の時間を活用してデザインを考え、着ぐるみ製作の費用を募金活動でまかなった。これは、地域貢献の一環として、卒業生が松之山地区のよさをPRするゆるキャラをつくろうと、昨年5月から「松之山ゆるキャラプロデュース大作戦」をスタートさせ、同地区を代表する野鳥のアカショウビンやブナの葉などを取り入れたデザインを考案した。名前は地元の代名詞的な松之山温泉をイメージした「湯」と鳥を意味する同地域の方言「とっと」から命名したものである。

中学校の玄関を出たところの正面の斜面には、春を告げるフキノトウが卒業生の門出を祝うかのように早くも咲いていた。

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撮影日:2013年3月8日

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