Archive for 9月, 2021

9/25(土)「森のめぐみふれあい木育体験」のご案内

火曜日, 9月 21st, 2021

\森のめぐみに触れ合おう!/
9月25日(土)キョロロの森を会場に「森のめぐみふれあい木育体験」が開催されます(主催: 妻有木育推進協議会)。十日町市内の森の達人の皆さんにより、樹木伐採のデモンストレーション、伐採木を積み上げての昆虫ハウス作り、木のおもちゃ体験、スウェーデントーチ作りのデモンストレーション、焚き火で焼き芋を焼いたりと盛りだくさん!森の役割を知り、木のぬくもりや香りを感じてください。子どもから大人まで森のめぐみを楽しめるイベントです。
開催日:2021年9月25日(土)10:.00~12:30(9:50までにキョロロ駐車場へ集合)
定員:20名(新潟県在住の方)
料金:中学以上500円(イベント終了後キョロロに入館できます)
主催:妻有木育推進協議会
お申込み:①代表者氏名、②参加人数、③ご住所、④電話番号、⑤E-mailアドレス、などをキョロロまで。添付のチラシ裏面のFAXも可。
詳細は 妻有木育推進協議会 さんのFacebookページおよびチラシをご覧ください。皆さまのご参加お待ちしております。


里山の生き物サポーターズ③④-ため池のヒシ採り-を開催しました。

月曜日, 9月 20th, 2021

「里山の生き物サポーターズ」を9/18(土)に開催しました。「里山の生き物サポーターズ」は里山管理活動と連動したボランティアの皆さんの協力による生物多様性保全活動です。里山の田んぼ、ため池、森、草地をフィールドにした里山管理活動を通して、みんなで楽しく生き物が暮らしやすい環境の創出や維持を目指しています。
第3回(7/31)、第4回(9/18)はため池のヒシ採りを行い開放水面をつくる活動を行いました。キョロロの森に隣接するため池では、体験学習やイベントで様々な水生生物を観察することができます。例年夏になると池の水面が見えなくなるほど一面にヒシが繁茂します。今回の活動ではヒシの一部を除去し開放水面をつくることで、大きな開放水面を好む生物にとっても利用しやすい水辺環境をつくりました。ちょうどヒシの実が収穫できる時期ともなりましたので収穫も楽しみました。ため池の生き物も観察しながら、ヒシ採りを通じて水辺の生き物の生息環境づくりにつながることを期待しています。

まずはヒシ採りの道具を作るところからスタートしました。
小さな熊手をひもの先端に括り付けた秘密兵器を一人ひとつづつ作ります。

この道具を池に投げ入れ、引っかかったヒシを引き寄せます。
急いで引っ張ると水中の伸びている長い茎がブチっと切れてしまうので、ゆっくりと引っ張るとたくさんのヒシが引っかかってきます。



ヒシを裏返すと緑色の種子がついています。ちょうと食べ頃とのことです!
葉の柄の途中に見えるふくらみは、内部がスポンジ状になっており、これが浮きの役割をしてヒシは水面に浮くことができます。


今回の楽しみの一つはこのヒシの実採り!
昔は9/20前後になるとため池でヒシの実採りを行ったことや、使った道具の話、食べ方など、地域の方からいろいろお伺いしました。


拡大するとこのような形や模様をしています。
オニのような角や愛くるしい表情が見えたりします!




時折小雨が降る中でしたが、皆さんのご協力で4つのため池の水面のヒシ採りを完了しました。
各池の開放水面はおおむね50%以上となり、水面がある・ないといった多様な環境がため池内にできました。
今後も池の様子や水生物の様子を観察していきたいと思います。
ヒシの実のめぐみはお持ち帰りいただき美味しくいただきました!

<里山の生き物サポーターズ>
キョロロでは里山管理活動と連動した市民参加型の生物多様性保全活動「里山の生き物サポーターズ」を実施しています。木を伐る、草を刈る、水環境を管理するといった伝統的な里山管理が、多くの生物の生息環境の創出や維持につながることに注目し、「里山の生物多様性の保全」という目標を共有しながら里山管理活動を参加者の皆さんと実践するものです。近年、国連が掲げる「SDGs(持続可能な開発目標)」の達成に向けて、私たちの生存の基本である衣食住を担う「生態系サービス(生態系からの恵み)」の持続可能性が、重要なテーマとして認識されています。人間活動の影響を受けて持続的に維持されてきた里山は、持続可能な社会形成に向けた環境-人間のつながりを考える上で、実践的な学びや行動の舞台として適した場所の一つだと私たちは考えます。「里山の生き物サポーターズ」は、里山の生物多様性の保全を目的に誰もが参加できるボランティア参加型のイベントです。里山に関わる一人一人の行動が、里山の持続的な暮らしと生物多様性のつながりの実感に結び付き、里山の生物多様性の保全やその達成に向けた教育資源となることを期待しています。

【インターン】上越教育大学からのインターン生のご紹介

日曜日, 9月 19th, 2021

「森の学校」キョロロでは今月15日(水)から上越教育大学のインターン生にキョロロの業務を手伝っていただいています。今年は3人のインターン生がキョロロで博物館での研究、収集、展示に関する業務や自然体験イベントなどの教育普及活動を実践しながら学んでいます。今回のブログ更新ではそれぞれの学生から自己紹介とそれぞれがお勧めするキョロロの展示を紹介していただきました。

①インターン生、富塚さん
こんにちは!「森の学校」キョロロでインターン生としてお世話になっております、上越教育大学大学院1年生の富塚太智です。普段私は自然とはかけ離れた物理学を学んでいます。研究は、レーザーを物質に当ててその反射光や透過光を測定することでその物質が何か特定するという、産業の役に立つ分野を行っております。
そんな私がキョロロでのインターンを志望した理由は、生き物が好きだからです。キョロロは豊かな自然に囲まれており、里山の中にトンボやバッタなどの昆虫やカエルなどの両生類、鳴き声が多種多様な鳥類などたくさんの生き物が生息しています。このたくさんの生き物を近くで観察したり、触れ合ったりすることができるのはとても魅力的でした。
インターン5日目ですが、展示してある生き物に里山で採集した昆虫をあげたり、田舎体験でお越しになった小学生の皆さんと水辺の生き物を採集して観察したりといつもの大学院生活では味わうことのできない充実した毎日を過ごしています。
ここで、キョロロで過ごしてまもない私ですが、おすすめのコーナーができたので紹介します。それは、現在開催されている企画展「眼展」です。
みなさんは生き物にはどんな世界が見えているか考えたことがありますか?この「眼展」では様々な生き物が見ている世界や生き物ごとの眼の特徴、眼の進化の歴史や豆知識まで!トピックに対応した生き物を生で観察しながら学ぶことができます。さらに!眼について学んだあとには楽しいクイズが待っています。中にはマニアックな問題も…?
この「眼展」に展示されている生き物の中で私がおすすめするのは「オオカマキリ」です。
20210918_富塚太智
2つの鎌で獲物を狩る姿、かっこいいですよね!そんなカマキリの眼にはほかの昆虫が持っていない特別な仕組みがあります。気になる方は是非「眼展」にお越しください!企画展は10月17日までとなっているためお早めに!!

②インターン生、孟さん
みなさんこんにちは。上越教育大学からインターンシップに来ている孟 瑞軒(もう ずいけん)です。大学では季節ごとの落葉樹と針葉樹の落ち葉の分解とそれを行う分解者、つまり土壌生物に関することを研究しています。自然と身心が触れ合う場所としてキョロロに興味を持ち、9月15日から経験を積ませていただいています。
私が皆さんにオススメするキョロロの展示は、受付のすぐ近くに設置されているデジタル展示「ZooMuSee」です。
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実物は小さな昆虫をどんどん拡大して体の細部の様子を観察することができます。肉眼では見えにくい細部まで拡大して、昆虫の造形美を楽しむことができます。実体観察と合わせて、昆虫の体の仕組みを更に深く理解することができます。
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昆虫を直接触ることが苦手の子達も楽しむことができます。ぜひこの機会に昆虫を好きになっていただけると嬉しいです!

③インターン生、植田さん
はじめまして!他のインターン生より3日遅れて9月18日(土)よりキョロロでお世話になります、上越教育大学大学院の植田敬介です。大学院では、理科・生物分野を専攻しており、特に鳥類の行動生態学を中心に学びを深めています。この研修への参加を志望したのは、来年度より教職員として学校現場で働くことを考えるなかで、子どもたちがいきいきと自然と触れ合い、主体的に学ぶ野外学習の機会を指導できるようになりたいと考えるためです。
そんな私がオススメするのは、館内に多数展示されている剥製です!
20210918_植田さん

なかなかじっくり観察することのできない野鳥の姿を至近距離で眺めることができます。この鳥はカケスです。とても頭がよく警戒心が強いので森の中で姿を捉えることの難しい種です。とても綺麗な羽ですが、どのような鳥の仲間だと思いますか?実はこの鳥、カラス科に分類されており、カラスの仲間なのです。カラス科の特徴として、くちばしの付け根(鼻孔)が羽毛で覆われている点がありますが、この特徴は展示されているカケスの剥製でもしっかり確認できました!
インターン期間は他の2人よりも少し長めで、10月6日(水)までキョロロでお世話になります。どうぞよろしくお願いします。