【市民協働調査】1 月の雪虫しらべの報告
土曜日, 1月 28th, 2023先週の1月21日(土)、キョロロの森で雪上に出現する昆虫やクモなど調べる「雪虫しらべ」を開催しました。
調査前日までは良く晴れた温かい日が続いていたのですが、調査当日は前日の夜半から降雪となり、調査も雪の降る中での開催となりました。
調査中の気温は約2℃、積雪深は156cm、12月の調査と比較すると約5倍の積雪がありました。
雪の上を歩くためのスノーシューを履いて先月と同じルート、キョロロからキョロロの森のブナ林までを歩きながら雪虫を探しました。雪の降る中の調査であったため、分かりやすい場所には雪虫はおらず、斜面に生える樹木の根元などで主にトビムシの仲間を見つけることができました。
先月の調査と比較して多かったのがまだら模様のトビムシ、サヤツメトビムシ。降雪で隠されてしまうのか、いつもはよく見るクロユキノミはあまり観察できませんでした。
見つけた雪虫は雪ごとフィルムケースで掬う、または吸虫管内に吸い込んで捕まえます。
捕まえた雪虫はキョロロ館内に持ち帰って観察・同定を行いました。顕微鏡で拡大しながら体長数mmの雪虫の触角や眼などが観察できました。
12月の調査と比較すると積雪の影響もあって、あまり雪虫の姿を見ることができませんでしたが、4目5科7種の雪虫を観察できました。
【出現した雪虫】
ジムカデ目
1. ナガズムカデ科の一種
クモ目
2. ヤガスリサラグモ ♂
3. サラグモ科の一種
トビムシ目
4. クロユキノミ
5. サヤツメトビムシ
6. コシジマルトビムシ
ハエ目
7. ユスリカ科の一種♂♀
次回の雪虫しらべは2月18日(土)、二十四節気では雨水での開催となります。大寒での開催となった今回と比較してどのような変化があるのか、楽しみにしたいと思います。