Archive for 10月 17th, 2023

秋の味覚を探そう!キノコ観察会

火曜日, 10月 17th, 2023

10月10日(月)にキョロロの森で見られるキノコを観察する自然体験イベント「キノコ観察会」を開催しました。観察会の講師は地元のキノコ名人である保坂清先生。毎年秋の定番イベントだけあって、参加者の中にはキョロロの研究員よりキノコに詳しいベテランも。講師、研究員、参加者でお互いに教え合いながら観察する会となりました。

野生のキノコは柔らかく繊細なのでビニール袋よりも籠を使った方が傷めずに採集できます。参加者各グループが買い物かごを持ってキョロロの森にキノコ探しに出発です!

観察会では食べられるキノコは勿論、食べるのに適さないキノコも採集してその特徴を学びます。今年の夏は雨が少なく地面が乾燥していたため、秋のキノコへの影響が心配でしたが、9月以降の雨のお陰で思った以上に多くのキノコを採集・観察することができました。

美しい紫色のムラサキアブラシメジモドキ。カサや柄が強い粘液で覆われているのが特徴です。こんなに派手でも可食のキノコです。

里山の秋の恵みはキノコだけではありません。むかご(自身のクローンを作るヤマイモの珠芽)やミツバアケビの実も見つけることができました。

特に多く採集できた可食のキノコはチチタケやチリメンチチタケ。チチタケの仲間は傷をつけるの白色の乳液を出すことが特徴です。チチタケとチリメンチチタケは可食ですが、チチタケの仲間には毒性が不明の種もいるのでご注意ください。
 

採集後はキョロロの森にある小屋の駐車場でキノコの鑑定会を行い、採集したキノコの特徴を学びました。一部の食べられるキノコはその場でバター炒めにして、舌でその特徴を学びました。加熱するととろとろになるマスタケや独特の歯ごたえのチチタケなど、里山の秋の恵みを見て、触って、味わって学ぶことができる観察会となりました。