先日、木工体験で使う木を確保するために、キョロロの森で「ボイ切り」を行いました。
「ボイ」とはまだ細い樹木の若木のことです。
昔はこの地方の里山でも定期的にこのボイ切りが行われ、以前は人の手が定期的に山に入ってきました。
今では野菜を作る際の「しば」として使う以外は、燃料確保としてボイ切りを行っている方はほぼ皆無ではないでしょうか。
まとめたボイはひとまとめにして運ぶわけですが、縄で束ねるのではなく、ボイそのものを使って束ねる方法を見せてもらいました。
使っているのはリョウブの若木です。くるくるくるっと回し、あっという間に頑丈な結び目になりました。
樹木の特性を利用した、里山ならではの知恵ですね!
オオバクロモジやタムシバの若木も切ったので、周囲にはとても良い香りが漂っていました。
これらのボイは1年ほど乾燥させてから、木工体験用にお目見えします。
昔は、こんな風に定期的に人の手が入りながら山は維持されてきたんですね。
雪里での自然との関わりや知恵に触れた、秋の雨の日でした。
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撮影日:2012年11月14日