十二講2015

2月8日(日)に毎年恒例の「十二講」イベントを開催しました。雪があるうちに山の木を切り始める雪里の人々はちょうどこのくらいの時期から山に入り始めます。十二講は山仕事での無事を山の神様に祈願する祭事として行われてきましたが、松之山では数十年前に途絶えてしまった伝統行事です。

まずはカラコというお団子を作るところからスタート。
すり鉢でお米をすりつぶし米粉にしていきます。
館内にゴリゴリゴリ・・・という音が響きわたります。

摺り終わったら水を入れて耳たぶくらいの硬さになるまでこね、カラコを作ります。
食べるものは直径5cmほどの平たいお団子にし、お供え用に小さく丸めたものを藁筒(ワラツトッコ)に入れます。集落ごとにワラツトッコに入れるカラコの大きさや数が違うのですが、キョロロでは小さく丸めたものを12個入れるスタイル(浦田地区)で行っています。

その後、キョロロ玄関前の雪山で弓矢とともに飾り、恵方に向かってお祈りしました。

その後館内にてゆでたカラコを醤油の実とともにいただきました。
今年も1年間山仕事が無事に行えますように。
毎年十二講イベントが終わると、雪の降り方も変わり春がどんどん近づいてくるような気がします。

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撮影日:2015年2月8日

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