なぜ、茶色いバッタがいるんだろう?

ご報告が遅くなりましたが8/24(土)に8月のキョロロ生物部を開催しました。
今回のテーマは「割合(わりあい)」を調べてみることに挑戦しました。
同じ種類でも緑色のバッタと茶色のバッタがいる場合があります。

なぜ、体の色のタイプが分かれるのでしょうか?
クルマバッタ、ショウリョウバッタ、ハネナガイナゴそれぞれを採集して、「緑色」と「緑以外の色」のタイプの割合を比べて、その理由をみんなで考えてみました。

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手前が茶色のクルマバッタ、奥が緑色のクルマバッタです。

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ショウリョウバッタです。ショウリョウバッタも茶色のタイプが存在します。

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キョロロ周辺の草地で、3種類のバッタを採集しました。
短時間の採集でしたが、たくさんのバッタを採集することができました。

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その後、室内でそれぞれのバッタの色のタイプごとの個体数を数えます。
その結果、
クルマバッタは緑タイプが84%
ショウリョウバッタは緑タイプが63%
ハネナガイナゴは緑タイプが100%
と種類によって、緑色と緑色以外のタイプが異なることがわかりました。

これはなぜでしょうか?
キョロロ生物部では、結果をじっくり考えて自分なりの答えを導き出すことを大切にしています。
答えはみんな違ってみんな良しです。

子どもたちからは、
「緑色の場所にいるバッタは緑色になるのではないか?」
「バッタが暮らす場所の色に関係しているのではないか?」
など、自分なりの考察を発表してもらいました。
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今回のキョロロ生物部では、バッタの色の違いを種類ごとで比べてみることに挑戦しました。
種類によって緑色以外タイプがいることや、生息環境によって体の色が違うのかもしれない、ということを観察を通じて考えを深めました。

<キョロロ生物部>
里山の生き物をどんどん「探究」するイベント『キョロロ生物部』が今年からスタートしました。里山の生き物をテーマに、予想→調べる→結論という科学的な思考を毎回体験し、楽しく里山の生き物を調べます。科学の考え方を楽しく学ぶ体験を通じて、子どもたちの「探究する力」の育成を目指します。結論はみんな違ってみんな良し◎です。

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