ダンゴムシ迷路の謎解きに挑戦!-探求型自然体験イベント「キョロロ生物部」-

11月の探求型自然体験イベント「キョロロ生物部」では、生き物の行動を「観察する」をテーマに、ダンゴムシ迷路の作成、ダンゴムシの採集&行動観察を行い、ダンゴムシの行動の謎解きに挑戦しました。

まずは観察に使うダンゴムシ迷路を自作することからスタート。
出口の数が異なる2種類の迷路から一つを得選び、段ボールとボンドを用いて迷路をつくりました。

その後、キョロロの建物周辺でダンゴムシを探しました。
吸虫管という小さな昆虫を捕獲する道具を各自持ちながら、ダンゴムシがいそうな場所をめぐります。
小雨が混じり短い時間でしたが実験に使えるくらいの個体数のダンゴムシを見つけることができました。

今回最初に「目の前に壁があるとダンゴムシはどうするか?」を予想しました。
壁を昇る、引き返す、右に曲がるなど、いろいろな仮説を考えてみます。
その後、採集を経て実際にダンゴムシが迷路でどのように行動するかを観察しました。
一番多くゴールした出口は何番か?10回中何回その出口からゴールしたかのかをまとめてみると、ダンゴムシはある特定の出口からゴールすることが多いことに気づきます。


今度はそれはなぜかを考えました。
敵から逃げるためになるべく遠い出口から出ているのではないか?
道に迷わないのは、もしからしたら曲がり方に法則があるのかもしれない?
など、観察結果をもとにその理由を考えて、考察してみました。
生き物の行動にはどんな意味があるんだろう、を深く考えてみました。


今回をもって今年度のキョロロ生物部の活動は終了となります。
毎回里山の生き物をテーマとした探究活動を通じて、科学的に自然を調べることの面白さや楽しさを体験していただきました。
毎回スタンプカードをご用意し、3回以上参加していただいた方は「ジュニア研究員」として、キョロロや周辺のフィールドを自身の探究活動の場として活用できるという特典もあり、何人ものジュニア研究員が誕生しました。今後の活躍を期待しています!

<キョロロ生物部>
里山の生き物を「探究」するイベント『キョロロ生物部』。里山の生き物をテーマに、予想→調べる→結論という科学的な思考を毎回体験し、楽しく里山の生き物を調べます。科学の考え方を楽しく学ぶ体験を通じて、子どもたちの「探究する力」の育成を目指します。結論はみんな違ってみんな良し◎です。小学生以上を対象に、今年度は11月まで毎月第4土曜日に開催しています。生き物が好き、調べることが好き、地域の自然をもっと知りたい子どもたちのご参加をお待ちしています。今年度は新型コロナウイルス感染拡大防止の一環として、野外のみで実施しています。

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