十二講

ゴリゴリゴリゴリ。。。。。キョロロの地炉に響き渡る音。

本日、「十二講(じゅうにこう)」というイベントを開催しました。
十二講は山仕事の無事を山の神様にお祈りする伝統行事です。今ではなかなか行われなくなりましたが、キョロロではこのような文化を継承するために毎年行っています。

まずは、カラコというお団子作りから。すり鉢でお米をゴリゴリと、サラサラの粉になるまですっていきます。
地炉の囲炉裏の温かさもあり、半袖になりながらの参加者もいらっしゃいました。

すり具合は、粗すぎても細かすぎても美味しくないんだそうです。

そろそろ良いかな~?

すった粉に水を加えて、耳たぶくらいのかたさほどにこね、小さなお団子を作ります。
これを神様へのお供え用に、ワラで作ったワラスットコに入れます。12個入れましたが、この数は地域によって違うそうです。

カラコを入れたワラスットコと、ネマガリダケで作った弓矢を雪の上にお供えします。
山仕事が無事にできますようにと、皆で手を合わせました。

食べる分は、平たくつぶして茹でます。

茹で汁に浮かせたカラコ。醤油の実と一緒に食べます。
うるち米を使っているので、カラコの食感は餅と違ってサクッと噛みきれます。
醤油の実を汁に溶かしていただくのがスタンダードな食べ方のようです。

皆で楽しく十二講とカラコ作りができました。
先生、参加者のみなさんどうもありがとうございました。

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