【間伐&スウェーデントーチづくり】SDGs:里山の生き物サポーターズ③

「里山の生き物サポーターズ」は里山管理活動と連動した市民参加型生物多様性保全活動です。里山の田んぼ、ため池、森、草地をフィールドにした里山管理活動を通して、みんなで楽しく生き物が暮らしやすい環境の創出や維持につなげ、自然のめぐみも楽しむことを目指しています!
6月は「間伐とスウェーデントーチづくり」をテーマに、スギの間伐と間伐木を加工してスウェーデントーチを作ることにチャレンジしました。スウェーデントーチ(焚火用に切れ込みを入れた丸太)は近年キャンプなどでのアウトドアアイテムとして人気のある丸太型の焚火です。
私たちは暮らしに使うエネルギーのほとんどを化石燃料に依存しています。今回は間伐により森を明るくすることと、暮らしの中で楽しむ熱エネルギーを自給することを考える体験です。

イベントでは、スギの木を1本伐倒しました。
ノコギリを使って40~50cm間隔で玉切りにしていきます。直径15~20cm前後の太さですが、伐るのはなかなか大変です。
ノコギリの使い方なども学びながら、みなさん黙々と伐っていきます。

玉切りにした丸太です。太いところの年輪を数えると40年以上ありました。
40年以上、成長しながら二酸化炭素を吸収し、炭素を蓄積してきたということになります。

丸太に切れ込みを入れていきます。
ノコギリでもチャレンジしましたが、用意したノコギリでは難しく断念!
チェーンソーを使って十字の切れ込みを入れます。

完成です!
樹皮が剥けやすく、樹皮を取ったバージョンも作りました。
1家族、2本以上お持ち帰りいただきました。乾燥後、アウトドアアイテムとしてぜひお楽しみください♪

SDGsゴール13では「気候変動に具体的な対策を」が目標として掲げられていrます。
私たちは暮らしに使うエネルギーのほとんどを化石燃料に依存していますが、木を燃やして出てくる二酸化炭素は、樹木が成長のために長い年月をかけて空気中の二酸化炭素を吸収してきたものを起源とします。
「熱エネルギー」を使うこことについて、今回の体験が里山の森と熱エネルギー自給とのつながりを考えるきっかけになればうれしいです。

<里山の生き物サポーターズ>
キョロロでは里山管理活動と連動した市民参加型の生物多様性保全活動「里山の生き物サポーターズ」を実施しています。木を伐る、草を刈る、水環境を管理するといった伝統的な里山管理が、多くの生物の生息環境の創出や維持につながることに注目し、「里山の生物多様性の保全」という目標を共有し、自然のめぐみも楽しみながら里山管理活動を参加者の皆さんと実践するものです。
近年、国連が掲げる「SDGs(持続可能な開発目標)」の達成に向けて、私たちの生存の基本である衣食住を担う「生態系サービス(生態系からの恵み)」の持続可能性が、重要なテーマとして認識されています。人間活動の影響を受けて持続的に維持されてきた里山は、持続可能な社会形成に向けた環境-人間のつながりを考える上で、実践的な学びや行動の舞台として適した場所の一つだと私たちは考えます。「里山の生き物サポーターズ」は、里山の生物多様性の保全を目的に誰もが参加できるボランティア参加型のイベントです。里山に関わる一人一人の行動が、里山の持続的な暮らしと生物多様性のつながりの実感に結び付き、里山の生物多様性の保全やその達成に向けた教育資源となることを期待しています。

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