Archive for 6月, 2009

キョロロの田植え報告

日曜日, 6月 7th, 2009

水不足のため何度も開催があやぶまれた田植えでしたが、天候にも恵まれ、無事に終えることが出来ました。
東京など遠方から体験に駆けつけてくださった方も多く、とても楽しい田植えの時間を過ごせました!

まずは、田んぼへGo!

さっそく田植え開始です。みなさん、すそをたくしあげて、勇ましい!
前もってつけてある「線」にそって、まっすぐ適度な間隔で苗を数本ずつ植えていく。言葉にすると簡単ですが、手際よく、まっすぐに植えていくのは、けっこう難しいんですよね・・・。泥に足もとられるし。

こちらは地元の応援団、田植えのプロの面々。やはり風格が・・・。

でも、田植えが初めてというみなさんも、次第に慣れた手つきに。とても上手に植えていただきました。

もう終了も間近。みなさん、お疲れ様でした!

参加していただいた方々、そしてお手伝いいただいた地元の方々、本当にありがとうございました。おかげさまで、今年もきっとおいしいお米が実ることでしょう!秋の稲刈りが楽しみです。

なお、稲刈りの体験イベントもありますので、みなさまのご参加をお待ちしております。日が近くなりましたら、ホームページ上でも宣伝をさせていただくと思いますので、よろしくお願いします!
 

ケムシ三兄弟_長男羽化

土曜日, 6月 6th, 2009

5月18日に紹介したケムシ三兄弟ですが、黒字にオレンジの筋が入った幼虫(5/18のブログの写真の左の個体)が6月1日に羽化しました。

ミドリヒョウモンのオスでした。
ただ、残念ながら、黒っぽい幼虫(5/18の写真の右の個体)は死んでしまいました。死んだ直後に図鑑で調べたら、これはウラギンヒョウモンの幼虫でした。翌日には節の部分が白っぽくなったので、冬虫夏草のような菌にやられてしまったのかもしれません。真ん中のオレンジっぽいケムシは現在もまだ幼虫でスミレをモリモリ食べています。この幼虫も羽化したらまた紹介します。

map_link_img地図へのリンクはこちら
撮影日:2009年6月6日

ゴマダラオトシブミのゆりかご作り

土曜日, 6月 6th, 2009

一生懸命クリの葉を巻いているのは、ゴマダラオトシブミのメスです。ゴマダラ模様がかわいらしいオトシブミです。

オトシブミというのは、母親が子供のために実に見事な葉巻を作る虫で、この葉巻の中には卵が1個(種によっては複数個)産みこまれます。ふ化した幼虫は葉巻の中だけを食べて成長し、葉巻の中で蛹になり、羽化してきます。漢字で書くと「落し文」、これはできあがった葉巻があまりに見事で、昔の巻物(手紙)にそっくりだったことから名づけられたそうです。これだけの見事な葉巻を作るためにオトシブミが駆使する技術たるや、本当に驚くばかりです。

キョロロの森にはオトシブミが14種ほど生息していて、季節ごとに色々な種類が入れ替わり現れます。同じオトシブミでも季節によって利用する植物が異なり、例えばゴマダラオトシブミは最初にブナやミズナラ、サワシバなどで葉巻を作り、季節が進むとクリやコナラを使うようになることが分かってきました。

写真をよ~く見ると、葉巻の中央下付近に、小さなハエのようなものが見えませんか?実はこれ、オトシブミの卵に卵を産みに来た、タマゴコバチというハチなのです。オトシブミがこんなにも立派な葉巻で卵を包むようになったのは、この1ミリほどの小さなハチとのせめぎ合いの進化があったのかもしれません。