Archive for 4月, 2010

ブナの花芽がほころびました

水曜日, 4月 7th, 2010

雪もどんどん融け、松之山支所前の積雪もついに2mをきりました!
いろんなところで植物の花が咲いたよという話も耳に入るようになってきました。

下の写真は、木のてっぺんのブナの冬芽です。キョロロの森でも冬芽がぷくっと膨らみ始めて、冬芽の先端が曲がり始めてきました。なので近頃ブナ林をみると全体的に赤っぽくなって見えます。葉が出始めるのは、はたしていつでしょうか?これは開花しないブナの冬芽です。

そして、花芽の方はついに開き始めました!

まだまだ中から雄花や雌花は出てきていませんが、数日温かい日が続けば花が見られると思います。ただ今年は花芽をつけているブナが非常に少ないので、種子の方は凶作だと思われます。
ブナの花芽は、開花しない冬芽よりも一足早く開き始めます。キョロロの過去の調査では、だいたい花芽が開いた2週間位後に、開花しないブナの冬芽がほころび始めるので、今年は4月第4週位にブナが開葉するんじゃないかと予想しています!

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幻!?の赤いマルバマンサクを求めて

日曜日, 4月 4th, 2010

地元の方から、「赤い花のマルバマンサクがあるよ」という情報を冬にいただき、ずっと気になっていたのですが、念願かなって昨日地元の方数名と松之山のとある場所に探しに行ってきました!

昨日は午前中とても気持ちの良い青空が出ていたのですが、お昼頃から雪吹雪になったり晴れたりとおかしな天気。そんな中、よいしょよいしょと雪山を40分ほど登って行くと・・・

ありました!
花弁の付け根付近が赤いマルバマンサクです。カラフルなイソギンチャクみたいですね。

下の写真はごくごく普通のマルバマンサクです。花弁は黄色く、がくは赤褐色をしています。

中には、花弁全体が赤いマルバマンサクの花もありました。

図鑑などで調べてみると、マルバマンサクの野生品種として花弁の付け根が赤みを帯びるものをニシキマンサク、花弁全体が赤みを帯びるものをアカバナマンサクと呼ぶそうです。園芸品種の赤いマンサクとちがい、花のサイズが小さく、生育環境からも植えられたものとは考えられなさそうなので、自生のニシキマンサク、アカバナマンサクではないかと推測しています。

また、同行したみなさんと一緒に簡単に調査をしてみると、全部で30数本のマルバマンサクを調べたうち、ニシキマンサクタイプが10本、アカバナマンサクタイプが3本と、赤みを帯びる株がけっこう多いことが分かりました。

お近くのマルバマンサクの花も、近くでじっくりとご覧になってみてください。もしかすると、赤くはないでしょうか?

ちなみに、今日キョロロの森で花弁もがくも両方黄色いマルバマンサクを見つけました。
キベン(黄弁)マルバマンサクとでも名付けましょうか(笑)。花の色の変異って、ふ・し・ぎですね~

はじめまして

金曜日, 4月 2nd, 2010

はじめまして、この4月よりキョロロで働き始める伊藤千恵といいます。
今までは、都市の外来植物の研究をしてきました。

都市生態系と異なり、松之山の大きく美しい自然のもとで働けるのは、
ドキドキワクワクです。
木々の葉っぱがひらいて、雪の下から草木が顔をのぞかせる季節が待ち遠しいなぁ…

わからないことも多いと思いますが、
元気に頑張っていきたいと思いますので、
よろしくお願いいたします!!

あと…私は日本酒が大好きなので、おいしいお酒があったら教えてください。