若木迎え・どんど焼き・花餅飾り2022
日曜日, 1月 16th, 2022小正月の伝統行事イベント「若木迎え・どんど焼き・花餅かざり」を1/9(日)に開催しました。
新年の恵みを祈り、家内安全・無病息災を祈る、雪里松之山の小正月の伝統行事です。
キョロロでは自然のめぐみを展示やイベント、研究活動等様々な博物館活動に活用しています。自然のめぐみに感謝する小正月の伝統行事を、今年も参加者と地域の皆さんと共に継承し開催することができ、うれしく思います。皆様に一刻も早く平穏な日々が訪れますよう、雪深い松之山からお祈り申し上げます。
まずは「若木迎え」をキョロロの森で行いました。若木迎えは約40~50年ほど前まで松之山の各集落で行われてきましたが、薪を燃料として使わなくなった現在では行われなくなり、一度途絶えてしまった伝統行事です。今では市史、町史などでしか垣間見ることができないこの伝統行事ですが、キョロロでは体験イベントとして開催し、住民と参加者との交流を通して継承しています。
積雪2mに迫る雪深い山に分け入り、その年の恵方(今年は北北西)に向かい祭壇を作り、旧年の感謝と新年の恵みを祈念しました。
その後、周辺の若木、枝を伐りました。若木迎えは「木伐り正月」とも呼ばれ、1/11~14の間に行われることが多かったそうです。
若木迎えで切ってきた木を囲炉裏で燃やして煙を浴びると若返る、体が丈夫になるという言い習わしがありますが、キョロロでは伐ってきた木を、藁でつくった賽の神に刺し入れ、いっしょに燃やします。
年男年女のみなさんや子どもたち中心に点火していただき、豪快に燃え上がるサイノカミです。カラムシの茎でつくった「トボシ」を使って、火を分け点火します。
今年は豪快に炎に包まれ、藁もきれいに燃え落ちました。
子どもたちの習字も燃えながら空高く昇っていきました!
その後館内に移動し、花餅かざりを作りました。
今年は5色の花餅を用意しました。雪に覆われ花のないこの時期に行われてきた小正月の伝統行事です。
まずは参加者全員でダンゴの木(ミズキ)の枝先に、花餅や飾りの煎餅を飾っていきます。
その後、お持ち帰り用の花餅飾りをご家族ごとに作りました。
立派な花餅飾りが完成しました!
新型コロナウイルス感染拡大防止策として例年とは違い規模縮小や制約がある中でしたが、無事に小正月の伝統行事体験イベントを開催することができました。
良い年になりますよう、雪深い松之山からお祈り申し上げます。