Archive for 10月, 2016

新潟大学PBL型インターンシップによる課題発表

水曜日, 10月 19th, 2016

 新潟大学では、PBL(Project ‐Based Learning)の手法を取り入れたインターンシップに取り組んでいます。学生にインターンシップの目的を明確化させ、キャリア形成の中での位置づけと成果の活用を自立的に具現化させることに重点を置き、綿密な準備段階を経てインターンシップに臨み、そこで得た課題解決の方策を提案したり、成果を報告したりするなど、インターンシップの充実から発展に向けた取り組みを展開しています。

 今年の夏、農学部生産環境科学科3年生の4人がキョロロでインターンシップを行った際に得た課題の解決に向けた1つの展示案と5つの改良案の提案発表を本日キョロロにて行いました。

 今回は、キョロロ職員のほかにキョロロの運営委員の皆様をお迎えしての発表会でした。学生の視点から見た提案には、学ぶところがあり参考になりました。
 
 運営委員の皆様からは、提案を参考にしてキョロロの運営の改善につなげていきたいとお礼の言葉と、社会に出ても今回のように真摯に課題に向かっていく姿勢を大切にしてほしいと激励の言葉などをいただきました。
 
新潟大学の担当者による開会のご挨拶と学生による自己紹介が行われました。
 
緊張しながらも自分たちの思いを丁寧に発表する学生
 
提案発表の一場面
 
頷きながら発表をお聞きする運営委員の皆さん
 
今回の発表の経験が、学生の成長に大いに役立ったことを念じています。

稲上げ、脱穀、籾すり

月曜日, 10月 17th, 2016

 キョロロの田んぼの稲が、はせで十分乾いたので、脱穀をしました。

はせから稲を下ろすことを、この地方では「稲上げ」といいます。新潟大学のダブルホームのほりごたつの皆さんからお手伝いいただきスムーズに作業を進めることができました。

キョロロ駐車場に設置したはさ場で十分乾いた稲(10月15日撮影)

新潟大学のダブルホームの皆さんによる稲上げの様子

地元の方のコンバインで脱穀をする様子

翌日、地元の方のご協力により籾を玄米にする籾すりを行いました。(10月16日撮影)

籾が、玄米と籾殻に分かれて出てきます。魚沼コシヒカリBLの新米が30㎏の袋で、7袋収穫されました。昨年より収量が多かったです。

今週末の、キョロロの食堂「さとやまキッチン」では、この取れたての新米ご飯おにぎりを提供します。

さて、秋も進み、野山では生き物がその一生の段階をそれぞれ生きていました。(10月16日撮影)

終齢幼虫になり蛹化する場所を探している美しいアオバセセリの幼虫

オヤマボクチで蜜を吸うトラマルハナバチ

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撮影日:2016年10月16日

企画展「里山のお米展」開幕!

土曜日, 10月 15th, 2016

10月8日(土)より企画展「里山のお米展-にぎやかな田んぼのめぐみ-」が開幕しました。16日(日)までは十日町市民無料入館期間となっています。新米の季節にぴったりの企画展、皆様のご来館をお待ちしております!

入館するとまず、巨大なポスター共に、特設の“はせ場”が皆さんをお出迎えします。はせ場での稲かけは、里山の稲刈り時の風物詩の一つ。伝統的な米づくりの収穫期のワンシーンを紹介し、企画展の導入部とします。ちなみにこの稲はキョロロの田んぼでの稲刈りイベントで収穫したものです!


1章では「イネという植物」について解説・紹介します。イネの起源や品種の多様化について焦点を当て、農業としてのお米づくりの背景を概観します。
目玉の一つは、この秋から市場に登場する新潟県の新ブランド米「新之助」の標本です。今回特別に新潟県から借用し、里山で作付けされている様々な品種と共に登場します。




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章では、寄贈いただいた貴重な農具や民具を用いながら、米づくりと人との営みに焦点を当て「お米づくりが支える里山の恵みと循環」について紹介します。昔懐かしい農具を見ながら当時のご苦労を思い出す方、現在とはだいぶ異なる米作りの手法に衝撃を受ける方、見る世代によってお米づくりに対する印象もだいぶ違うかもしれません。



3章では、生体展示や剥製を駆使して「お米と一緒に育つ生き物」について紹介します。昔は普通に見られた田んぼの生き物たちも、お米づくりの変化により今ではその多くが絶滅危惧種となりました。しかしながら、田んぼの普通の生き物が持つ機能や役割は、地域の生態系を考えるとき決して無視できない存在です。「無視できない、普通のムシ」にも着目しながら、田んぼの生物多様性について紹介します。




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章では、現在妻有地域のお米づくりが抱える課題について概観しながら、この地域のお米づくりの未来について来館者と共に考える内容を予定しています。里山でのお米づくりを「続けている人」「やめた人」「新たに始めた人」のお米づくりに対するリアルな意見を紹介しながら、地域内外の方々と里山のお米づくりの未来を考えます。


会期は来年625日(日)までとなっており、米づくりに関する学習利用にも大いにご活用ください。私たちが何気なく口にするお米をテーマに、里山の米づくりがもたらす恵みを感じ考える企画展です!

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撮影日:2016年10月15日