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企画展「里山のお米展」開幕!

土曜日, 10月 15th, 2016

10月8日(土)より企画展「里山のお米展-にぎやかな田んぼのめぐみ-」が開幕しました。16日(日)までは十日町市民無料入館期間となっています。新米の季節にぴったりの企画展、皆様のご来館をお待ちしております!

入館するとまず、巨大なポスター共に、特設の“はせ場”が皆さんをお出迎えします。はせ場での稲かけは、里山の稲刈り時の風物詩の一つ。伝統的な米づくりの収穫期のワンシーンを紹介し、企画展の導入部とします。ちなみにこの稲はキョロロの田んぼでの稲刈りイベントで収穫したものです!


1章では「イネという植物」について解説・紹介します。イネの起源や品種の多様化について焦点を当て、農業としてのお米づくりの背景を概観します。
目玉の一つは、この秋から市場に登場する新潟県の新ブランド米「新之助」の標本です。今回特別に新潟県から借用し、里山で作付けされている様々な品種と共に登場します。




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章では、寄贈いただいた貴重な農具や民具を用いながら、米づくりと人との営みに焦点を当て「お米づくりが支える里山の恵みと循環」について紹介します。昔懐かしい農具を見ながら当時のご苦労を思い出す方、現在とはだいぶ異なる米作りの手法に衝撃を受ける方、見る世代によってお米づくりに対する印象もだいぶ違うかもしれません。



3章では、生体展示や剥製を駆使して「お米と一緒に育つ生き物」について紹介します。昔は普通に見られた田んぼの生き物たちも、お米づくりの変化により今ではその多くが絶滅危惧種となりました。しかしながら、田んぼの普通の生き物が持つ機能や役割は、地域の生態系を考えるとき決して無視できない存在です。「無視できない、普通のムシ」にも着目しながら、田んぼの生物多様性について紹介します。




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章では、現在妻有地域のお米づくりが抱える課題について概観しながら、この地域のお米づくりの未来について来館者と共に考える内容を予定しています。里山でのお米づくりを「続けている人」「やめた人」「新たに始めた人」のお米づくりに対するリアルな意見を紹介しながら、地域内外の方々と里山のお米づくりの未来を考えます。


会期は来年625日(日)までとなっており、米づくりに関する学習利用にも大いにご活用ください。私たちが何気なく口にするお米をテーマに、里山の米づくりがもたらす恵みを感じ考える企画展です!

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撮影日:2016年10月15日