Archive for 9月, 2022

【里山は秋の花々へ】9月の花ごよみしらべ

日曜日, 9月 11th, 2022

9/10(土)に9月の「花ごよみしらべ」を開催しました。
里山は秋の花々や実を観察できる季節へ移り変わってきており、今回は59種の開花した植物を観察することができました。
今年度の花ごよみしらべは、松之山~黒倉の旧道を会場に10月までの第2土曜日13:30~16:00に開催しています。

ノササゲ

キツリフネ
赤紫色のツリフネソウと共に群生している場所がありました。



ノブドウの実
色付きが白、緑、青、紫、赤紫と多様です。

メナモミ

ヤマハギ

ツルニンジン

タケニグサの実

ウドの果実

カラハナソウの果穂が大きくなり始めています。

秋は開花植物が多く、今年の花ごよみでは一番多い59種の開花した植物を記録できました。
秋の花々と共に、アケビやツノハシバミの実などを楽しめる季節も、もうそろそろです。


今回も季節の花の移ろいを楽しむことができました。次回は10月8日(土)の開催です。

8月のこども探鳥会の報告と9月のこども探鳥会のご案内

木曜日, 9月 8th, 2022

「森の学校」キョロロ市民協働調査 8月6日のこども探鳥会の報告>

8:00~9:30 曇り 開始時気温26℃
参加者 大人11人、小学生4人、計15名

出現種 18種
キジバト、ノスリ、サンショウクイ、カケス、ハシボソカラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ

探鳥会開始時には気温は既に26度と暑かった。
グラウンドには巣立ちしたセグロセキレイの幼鳥が2羽、親鳥とつかず離れず動きながら餌を探していた。幼鳥は全体に灰色がかっている。
途中ハシボソガラスのファミリーが見られた。幼鳥が親に餌をねだる姿がかわいい。
遠くに見えたワシタカの仲間は写真からノスリと判明した。
8月はひなが巣立ちして家族でいる様子が見られる時期である。
確認できた野鳥は18種と少なかったが、子育てが一段落したこの季節は静かな鳥の世界でもあった。
野鳥以外の生き物の観察も楽しく、特に、イオウイロハシリグモの子どもが巣の周りに群れている様子はこどもたちの興味を引いていた。
ツマグロバッタやミカドフキバッタの交尾行動なども見られ、こどもたちは楽しく過ごすことができた探鳥会であった。

<9月のこども探鳥会のご案内>

【日時】令和4年9月10日(土)午前8時〜9時30分
【集合】まつのやま学園駐車場 雨天の場合はまつのやま学園のピロティ
【探鳥コース】まつのやま学園周辺
【その他】探鳥後、鳥合わせをして解散します。
【定員】20名 「森の学校」キョロロにお申し込みください。
【コロナ対策】新型コロナウイルスへの感染が全国で急拡大しています。
基本的な感染防止対策の徹底にご協力をお願いします。

8月のこども探鳥会の様子を紹介します。

グラウンドで採餌するセグロセキレイの幼鳥

餌をねだるハシボソガラスの幼鳥

遠くの空を悠々と滑空するノスリ

ふ化直後のイオウイロハシリグモの子どもの群れ

拡大するとクモの子を散らしている様子がよく分かる

ツマグロバッタの交尾

ミカドフキバッタの交尾

こども探鳥会の様子

 

アオサギの瞑想?

木曜日, 9月 1st, 2022

8月の定例探鳥会の報告

令和4年8月27日(土) 午前5時から8時まで

参加者 大人11人、小学生4人

今回の「森の学校」キョロロの市民協働調査でもある定例探鳥会では、アオサギのとても変わったポーズが見られたので報告します。

午前5時キョロロ駐車場に集合するとアカショウビンの声が美人林方面から聞こえていました。久しぶりに聴きました。ホオジロがすぐ近くで盛んに囀っています。サシバのピックイーやアオゲラのピョー、キジバトのデデポッポー、ウグイスの美しい声などが響いていました。

スギとナラ類の混交林でキクイタダキの声を聴きました。その声を初めてしっかりと確認できました。また、その飛ぶ姿を確認できましたが全長わずか10センチほどの日本で一番小さな野鳥です

途中の開けた路上でカラ類の混群に出会いました。ヤマガラ、エナガ、コゲラ、シジュウカラなど10羽以上の群れでした。

後半、アオサギの奇妙な姿を見ることができました。杉の梢で羽を広げ始めたと思ったらその羽を少しずつ下ろし、最後には座禅を組むような姿勢をしたのです。濡れた羽を乾かしていると思われましたがなんとも不思議な格好でした。瞑想にふけっているようなアオサギの姿に皆さんはどんなことを想像しますか。

今回の探鳥会では、マムシの観察、ツノハジバミの実の試食、イオウイロハシリグモの無数の子の姿に驚くなど自然を満喫した探鳥会でした。

出現種 26種 
キジバト、アオサギ、トビ、サシバ、アカショウビン、カワセミ、コゲラ、オオアカゲラ、アオゲラ、サンショウクイ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、キクイタダキ、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、ニュウナイスズメ、スズメ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ、ノジコ

当日観察された野鳥と探鳥会の様子夜明けの空に浮き上がるキョロロの塔

陽光が美しかったです。

アオサギの変わったポーズ
スギの梢に止まったアオサギが濡れた体を乾かすために羽を下げ始めた。

隣の仲間が不思議そうに眺めている

羽をかなり下げた様子

羽を下げきって座禅を組み瞑想に入ったようなポーズをとったアオサギ 加藤撮影

混群の中のコゲラ 樋口撮影

オオアカゲラ 加藤撮影

アオゲラ 加藤撮影

サンショウクイ 樋口撮影

ヤマガラ 樋口撮影

エナガ 樋口撮影

イカル

ホオジロの幼鳥 樋口撮影

ノジコ 樋口撮影

路上に現れたマムシ

マムシ 森撮影

ツノハシバミの実

ツノハシバミの種

種子の中の白い部分はナッツのように美味しい

大きな卵嚢を抱いたイオウイロハシリグモ

孵化したイオウイロハシリグモの子ども

クモの子を散らすとは正にこのこと

クモの仲間のトリノフンダマシとその卵嚢
右の卵嚢のすぐ左に見えるのがトリノフンダマシの成体

左の塊がトリノフンダマシの成体

キツネノカミソリも確認

探鳥会の様子

秋空に浮かぶ探鳥会終了時の「森の学校」キョロロ