Archive for 10月, 2022

【実りの季節の花々】10月の花ごよみしらべ(最終回)

土曜日, 10月 8th, 2022

10/8(土)に10月の「花ごよみしらべ」を開催しました。今年度最終回の花ごよみしらべは、雨が降ったり止んだりと不安定な天候の中となりましたが、37種の開花した植物を確認できました。

シラネセンキュウ
小さな花が集まり、花火のように放射状に広がります。

ヌスビトハギの果実
茂みに足を踏み入れると服にびっしりとくっつきます。

カラハナソウの果実
ビールの原料となるホップに近縁の植物で、割って舐めてみるとフルーティーなビールの苦みが口に広がりました。

ヒロハテンナンショウの果実
果実の大きさはばらつきがあり、赤く熟してきたものも散見されました。

ミツバアケビの果実
秋の味覚として少しいただきました。

ダイモンジソウ
湿った斜面に群生していました。花が漢字の「大」の字に見えます。

リンドウ
気温が低い雨模様で花は閉じていました。秋を代表する里山の花です。

アキノキリンソウ

アキノノゲシ

アキノウナギツカミ

上記の三種とも「アキノ」が種名についていますね。
先月よりも20種ほど開花植物は少なくなりましたが、秋の花々や実りをたくさん観察できました。
終わることには晴れとなり、すがすがしい風景が広がりました。

今年度の花ごよみ調査は今回で最終回となります。
5月から月に1度、松之山-黒倉の旧道を会場に開催し、花々の季節の移ろいをじっくり観察することができました。
来年も皆さんと一緒に里山の花々の季節の移ろいを観察したいと思います。ご参加いただいた皆様ありがとうございました!

【美人林のものがたりを探ろう】秋・冬季企画展「美人林ものがたり-里山の美しきブナの森の秘密-」

金曜日, 10月 7th, 2022

\美人林のものがたりを探ろう!/
2022年10月22日(土)から秋・冬季企画展「美人林ものがたり-里山の美しきブナの森の秘密-」を開催いたします。里山のブナ林「美人林」をテーマに、四季折々のブナ林の美しさの背景を、ブナ林に関わる里山の暮らしや、雪国ならではのブナの生態から紐解きます。本企画展は平成29年度秋-冬季企画展のアンコール展です。「美人林の名付け親は?」「美人林の地下にトンネルがある!」「美人林のブナが弱っているって本当!?」といった多数のトピックをご紹介し、様々な美人林のものがたりに触れることができる企画展です。冬の美人林を疑似散策できるVR体験や、四季の美人林のドローンでの空撮映像からも、美人林の魅力をさらに楽しむことができます。
会期は2022年3月12日(日)までで、これから始まる秋の紅葉や冬のスノーシュー散策など、美人林への来訪と合わせてご覧ください。

期間:2022年10月22日(土)~2023年3月12日(日)
※展示入れ替えのため10月19日(水)~21日(金)は休館とさせていただきます。予めご了承ください。

生き物にぎわう田んぼの稲刈り2022

月曜日, 10月 3rd, 2022

10/2(日)にキョロロの田んぼの稲刈りを行いました。メダカが泳ぎ、オタマジャクシやカエル、水生昆虫やイナゴ、ヘビなどいろいろな生き物を育む田んぼで大きく実ったイネ。
田んぼの水を抜かないお米作り、生き物が避難できる通水路「江」づくりなど、キョロロではたくさんの生き物を観察することができる田んぼづくりを続けています。
今年も「田んぼはイネだけが育つ場所ではない」ということを、1年間体験イベントや学校の体験学習を通じて観察し学ぶことができました。

稲刈りは、里山の農業に触れることができるキョロロの定番イベントです。
今年も皆さんのご協力のもと、江づくり、田植え、田の草とりを経て、稲刈りを無事迎えることができました。
稲刈りにも多くの皆さんからご参加いただき、今回も地域の方々を師匠に里山の稲刈りを学び体験しました。
子どもたちも泥だらけになりながら頑張ってくれました!



水を抜かないキョロロの田んぼはぬかるんでいます。足元を見るとメダカやコオイムシが泳ぐ姿が。アカハライモリやトノサマガエルも観察することができました。
稲刈り後の田んぼに、さっそくトンボが産卵する姿も見られました。田んぼが様々な命を育む場所であることを改めて実感します。



地域方々からは、手を切らないイネの刈り方、藁を使った結わい方、稲束をくるっと回転させた結わい方など、里山のお米づくりに関するいろいろな知恵や技を教えていただきながら、稲刈りは進みます。
田んぼ仕事の知恵や技がキラリと光ります。

刈った稲は、キョロロの駐車場に設営した「はさ」に掛けて乾燥します。今年もキョロロの正面にはさ場を作りました。
結わいた稲の渡し方、掛け方など、はさ掛けにもいろいろなコツがあることを教えていただきました。


今年のお米の出来はどうでしょうか?楽しみです。
田植え、田の草とり、稲刈りにご参加いただいた皆様には新米をお届けいたします!
どうぞお楽しみに!