Archive for the '②里山だより' Category

【紅葉情報】色づき進む美人林(2025年11月7日)

金曜日, 11月 7th, 2025

美人林のブナの紅葉(黄葉)の色づきが進んでいます。
林冠部分から黄色く色づき始めており、林内はまだ緑色の葉も少々見られます。
緑、黄色、赤茶色、茶色と様々な色の葉が混在するのが、この時期の美人林の紅葉の特徴です。



▲ブナの落ち葉。風が吹くとはらはらと舞い落ちてきます。

池の水面には紅葉のブナ林が映り込み、鮮やかな落ち葉も映えています。

林内では、ヤマウルシやオオバクロモジの紅葉もきれいです。

▲ヤマウルシ

ブナの紅葉が美しい季節に入り、多くの皆さんが紅葉を楽しみに足を運ばれています。
ぜび美人林の紅葉を見ながらブナ林散策を楽しんでいただければと思います。

キョロロでは今季も「美人林ものがたり-里山の美しきブナの森の秘密-(アンコール展)」を開催中です。
美人林の紅葉散策と合わせてぜひご覧ください!

 

10月の定例探鳥会の報告と11月のこども探鳥会のご案内

水曜日, 11月 5th, 2025

10月の定例探鳥会の報告

令和7年10月25日(土)天気晴れ、開始時の気温5℃、参加者大人9名

吐く息が白くなる冷えた朝、イカルのケッ、ケッ、ケッという地鳴き、ホオジロの囀り前の短い鳴き声などを聞きながら探鳥会に出発しました。夏鳥のニュウナイスズメを電柱の上で確認しました。また、探鳥会後半にはジョウビタキ、カシラダカ、ツグミなどの冬鳥が次々と初確認されました。ジョウビタキは私たちの周りで追いかけっこをしたり、30羽以上のカシラダカが群れていたり、ツグミがキハダの残り実を食べたりする姿を初確認しました。いよいよ冬になる予感がした探鳥会でした。

確認種数24種 カルガモ、キジバト、アオサギ、コゲラ、アオゲラ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、カワガラス、ツグミ、ジョウビタキ、ニュウナイスズメ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ、カシラダカ

当日の様子


キジバト


アオゲラ


ヒガラ


ツグミ


ジョウビタキ


ニュウナイスズメ


スズメ


ホオジロ


カシラダカ


鳥合わせ

11月のこども探鳥会のご案内

まつのやま学園周辺を会場に、主に小中学生向けの探鳥会、第8回「こども探鳥会」を開催します。今年度最後の探鳥会です。地域の小中学生が対象ですが、他地域からでも参加できます。小学3年生以下は保護者同伴でご参加ください。

【日時】令和7年11月8日(土) 午前8時から9時30分まで
【集合】まつのやま学園駐車場 雨天の場合はまつのやま学園のピロティ
【探鳥コース】まつのやま学園周辺
【その他】探鳥後、鳥合わせをして解散します。

最近撮影された野鳥


ノスリ


ヤマセミ


ヤマセミ


ツグミ


キセキレイ

キョロロの森は開館時間の利用に限定されています。松之山野鳥愛護会またはキョロロが主催する探鳥会を除き、許可なく立ち入りはできません。地域内でも来訪者による野鳥観察が原因となって、地元とのトラブルが多発しています。また、最近では近隣でツキノワグマの目撃が複数回報告されています。野鳥の保護・保全と安全のため、掲示されている看板の内容に従っていただくとともに、ルール・マナーの順守徹底をお願いいたします。

 

 

【ハチの巣はなぜ正六角形?】まつのやま学園自然科学部

土曜日, 10月 25th, 2025
\ハチの巣はなぜ正六角形?/
キョロロではまつのやま学園と連携し、キョロロを舞台に自然科学部の活動を展開しています。
週3回放課後の1時間、里山の自然を自然科学の視点で探究し楽しんでいます!
10/24の活動では、キイロスズメバチの巣を分解し、「育房(幼虫の部屋)数はいくつか?」「なぜ部屋は正六角形なのか?」をみんなで考えました。
キイロスズメバチの巣を持ち上げてみると、大きさの割に「軽い!」という感想がたくさんでました。中はどうなっているのでしょか?
のこぎりを使って、巣を二つに割るところからスタート。刃先の感触から、柔らかい部分と硬い部分があることがわかります。

きれいに二つに分かれた巣の断面を観察すると、7層の巣盤が確認されました。
各巣盤がどのようにつながっているのか?

幼虫が入っていた部屋「育房」は、上向き・下向き?
働きバチはどこで活動しているのか?
巣の断面を見ながら、いろいろな疑問がわいてきます。

いくつの育房(幼虫の部屋)があるのかカウントスタート!
図鑑には4000~14000個との記載もありましたが、この巣にはいったいいくつあるのでしょうか?
もくもくとカウントしました!


結果は4112個!
この部屋は再利用されるのかな?そんな疑問には、キョロロの研究員から解説もありました。

育房は「正六角形」をしています。
「どうして六角形なんだろう?」という問いには、先生にもサポートしていただきながら、算数・数学の視点から形のしくみを考えました。
隙間なく配置できる形は、正三角形、正四角形、正六角形しかないこと。育房に入っている幼虫の断面の形は円に近いこと。などから、議論しました。
巣盤を側面からつぶそうとしたときに、なかなか難しかったことから、正六角形でできた巣の強度について考えていた中学生もいました。

身近な自然の中に、美しく合理的な構造が隠れていることを体験的に学ぶ時間となりました。

—-まつのやま学園「雪里留学」—–
キョロロの近くにある小中一貫まつのやま学園では、里山の豊かな教育資源を活用した自然体験や生活体験に根ざした、特色ある学習活動や教育活動を展開しています。子どもたちの「豊かに生きる力」を育むことを目指した学区外・区域外からの就学制度「雪里留学」をスタートし、雪里留学生として児童・生徒を広く募集・受け入れています。1週間程度のお試し就学も出来るので、自然環境を活かしたカリキュラムを体験することもできます。キョロロでは理科や総合的な学習の時間、緑の少年団活動、自然科学部や探鳥会の活動などの教育活動を連携して展開しています。